英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

2021-01-01から1年間の記事一覧

映画 Moby Doc を家で見た。モービーのドキュメンタリー

実はモービーの名を知らなかったのだが、過去に行ったレイブで彼のパフォーマンスを見ていたことが発覚。 スティーヴ・アオキのショーケースしか覚えてなかったわ...。 それ含めて、"This film is yours"と教えてくれたEちゃんありがとう。Moby Doc [DVD]Mob…

映画『あのこは貴族』を家で見た。心強いシスターフッド

北村紗衣氏が面白かったと言っていたので、小説→映画を一気にさらう。 ワクチン2nd doseの後は具合悪くなった、1日寝込んだ、と言う知人が多かったので、ビビッて予備日にしていた今日、ひたすら水分を摂りながら見る。おかげで一切変調なしで24時間過ぎた。…

映画 Final Account を見た。市井の人びとの『ファイナル アカウント 第三帝国最後の証言』

英語字幕で鑑賞。 perpetratorという言葉を覚えることになる。 法的、社会的に「戦犯」と定義されないにしても、ホロコーストにかかわってしまった一般人enablersの最後の証言を集めたドキュメンタリー。 何人か否認者も出てくるので、閲覧注意である。作品…

十分の一献金で祝福されているご家庭の事例(シリーズ献金 その18)

5/18/2021付けのNY Timesの特集。 WHAT WE SPENT IN A MONTH - Six American families open their doors — and their wallets — to show us how much life costs.毎日息するだけでどんだけお金かかんねん、という恐ろしい記事なのだが、その中で什一献金をし…

映画 There Is No Evil を家で見た。金熊賞受賞作 モハマッド・ラスロフ『悪は存在せず』

エピソードIが良すぎて、あとの3つは印象が薄いどころか蛇足にすら感じた。説明するのが難しいのだが、エピソードIVの医学生と医師の車中のトークを見ていて、不条理に満ちたコンテキストの中にいてこの会話の内容を自分が分かるのはなぜだ...という不思議の…

映画 Limbo を見た。ベン・シャーロック『運命の回り道/リンボー』

スコットランドの荒涼とした島で辛抱強く時を待つ難民申請中の人びと。 ――という興味深い枠組みだが、演出が苦手すぎてあんまり頭に入ってこなかった。どんな演出かというと、20年ほど前に新宿・中野・下北で過剰に賞賛されていた不条理劇みたいな構成と空気…

映画 Street Gang: How We Got To Sesame Street を見た。『ストリートギャング』私のセサミストリート

ついに!映画館が戻ってきたYO! 去年Straight Upを見て以来なので、実に14か月ぶり。 よくぞ持ちこたえてくれた。 ここ以外の行きつけ2館はつぶれてしまった...そして、本作は映画館復帰作としてぴったりだった。 私よりももっとセサミになじんできたであろ…

映画 Hope/Håp (2019) を見た。Maria Sødahl監督『ホープ 希望』

たいへんよかった。 不治の病に向き合う人間をモチーフにした映画は数あれど、少なくとも日米にこういう断絶ギリギリの絶妙な距離感(対病気でも対人でも)を描ける人はいないのでは。 北欧の徹底したほの暗さも、この人たちの他者への敬意のはらいかたを浮…

映画 Time (2020) を家で見た。アカデミー長編ドキュメンタリー映画賞候補作『タイム』

ギャレット・ブラッドリー製作・監督作品の感想。

映画 Quo Vadis, Aida? を家で見た。アカデミー国際長編映画賞候補作『アイダよ、何処へ?』

ボスニア作品、ヤスミラ・ジュバニッチ監督『クオ・ヴァディス、アイーダ?(2020)』の鑑賞日記

2021年アカデミー短編ドキュメンタリー映画賞ノミネート作5本を家で一気見した。

2021年アカデミー短編ドキュメンタリー映画賞ノミネート作5本を一気見した感想。Hunger Ward、不割席、ラターシャに捧ぐ 〜記憶で綴る15年の生涯〜、Colette、A Concerto is a Conversation

車いすの友人と遊びに行く #伊是名夏子さんを支持します

5年ほど前の話。 ルークの友人ジョンは歩くことができず、ずっと車いすを利用している。 彼もまじえて4人でサンフランシスコに1泊旅行に出かけた。週末のダウンタウンは混んでいた。 しかし、歩けないジョンが許可証を持っているため、私たちはパブリックパ…

映画 Shiva Baby を見た。エマ・セリグマンの『シヴァ・ベイビー』

エマ・セリグマン長編デビュー作「フェミニズム・コメディ」『シヴァ・ベイビー』の感想

映画 17 Blocks を見た。ホワイトハウスの裏手から『17 Blocks 家族の風景』

ぐいぐい伝わるローデータ・ドキュメンタリー。 ホワイトハウスから17ブロックの界隈に暮らす家族の20年を監督と本人たちが撮った。場所柄、2回の大統領選の夜の描写もあるのだろうな、と思ったのだがとんでもなかった。 終始「政治ナニそれ食えるの?」とで…

映画 Words on Bathroom Walls を家で見た。『僕と頭の中の落書きたち』

トール・フロイデンタール監督、チャーリー・プラマー主演。統合失調症に苦しむ少年の青春を描いた作品。

映画 The Father を家で見た。アンソニー・ホプキンス is 『ファーザー』

フローリアン・ゼレールの手によるアンソニー・ホプキンスの優れた「一人芝居」。これまでに出会った、そして今まわりにいる認知症患者のいろいろなシーンが次々に掘り起こされること必至。 肉親については、死別して悲しみに耐えるよりも、認知症を患ったか…

映画 Sound of Metal を家で見た。『サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ』

ダリウス・マーダー監督、リズ・アーメッド主演。アカデミー作品賞ノミネート作。

映画 Rose Plays Julie を家で見た。Joe Lawlor × Christine Molloy『ローズ・プレイズ・ジュリー』

ブリテン諸島の美しい風景の中で繰り広げられる母娘の復讐劇。 「ジュリー」の登場で自分が幸運な人生を送ってきたことに気づいた悪者、最期までラッキーなのだった。 娘が獣医学生でよかったな怒キャンパスレイプ未遂のエピソード、現場を押さえられた学生…

映画 The Inheritance (2021) を家で見た。Ephraim Asili『ジ・インヘリタンス』in ウェスト・フィラデルフィア

大統領就任式に登壇した桂冠詩人アマンダ・ゴーマン氏が、朗読の前にとなえるというマントラ。 この映画ではこのマントラが指す系譜、ファミリーツリーの意味の片鱗にふれられる。 I’m the daughter of Black writers who are descended from Freedom Fighte…

映画 Promising Young Womanを家で、The Digを映画館で見た。キャリー・マリガン『プロミシング・ヤング・ウーマン』と『時の面影』

キャリー・マリガン主演の『プロミシング・ヤング・ウーマン』、『ザ・ディグ』を見て。ネタバレあり。

映画 Test Pattern を見た。Shatara Michelle Fordデビュー作『テストパターン』

手際良く多方面の意識を喚起させるコンパクトな佳作。日本で不幸にして性的暴行を受けたときのレイプキットやカウンセリングへのアクセスの問題については伊藤詩織さんが書いていた。 このテキサスでの問題はまた違う問題で、このボーイフレンドがそうだった…

映画 Nomadland を家で見た。クロエ・ジャオ × フランシス・マクドーマンド『ノマドランド』

クロエ・ジャオ監督、フランシス・マクドーマンド主演『ノマドランド』を見た感想。

映画 Minari を家で見た。スティーヴン・ユァン『ミナリ』

リー・アイザック・チョン監督、スティーヴン・ユァン主演『ミナリ』の鑑賞日記、ネタバレあり。

下着の上下は揃ってなくてもいいのか(プライムコンテンツを見て)

限定映画を見たくてひと月だけAmazon プライム・ビデオのメンバーになったので、期限切れまでにせっせとドラマなど見た。そこで、2度続けて女性の上下の下着が揃ってないシーンに出会った。 『Modern Love モダン・ラブ』と『The Affair アフェア 情事の行方…

映画 One Night in Miami を家で見た。レジーナ・キング監督『あの夜、マイアミで』

2020年公開のドラマ映画。レジーナ・キング監督、キングズレー・ベン=アディル主演。

映画 I'm Your Woman を家で見た。『アイム・ユア・ウーマン』

2020年公開のクライムドラマ。ジュリア・ハート監督、レイチェル・ブロズナハン主演。

映画 Some Kind of Heaven を家で見た。フロリダ is『サム・カインド・オブ・ヘブン』

ディズニーランドで暮らす、とはどういうことか。 フロリダの「天国」、リタイアメントコミュニティでゆっくりと燃える人生を追いかける。 おそらく、現共和党政権の支持基盤の一角を担ったコミュニティ。 そしてたぶん、昨年はここの居住者の多くがほんとの…

映画 Herself (2020) を家で見た。フィリダ・ロイド監督『サンドラの小さな家』

アイルランド・イギリス合作のドラマ映画を見た感想。監督はフィリダ・ロイド、主演はクレア・ダン。

映画 The Reason I Jump を家で見た。『僕が跳びはねる理由』

東田直樹著『自閉症の僕が跳びはねる理由』をもとにしたドキュメンタリーを見た感想。

映画 Donna: Stronger Than Pretty (2021) を家で見た。『ダナ ストロンガー・ザン・プリティ』

音響、音楽が聞くに耐えない。 結婚までの日々に加え、日記帳や手紙のシーケンスがイモすぎる。 ファッションとメイクだけで80、90年代を演出しようとしてるのも苦しい。というわけで、話が頭に入ってきにくいのだが、脚本と演出にもインテグリティなし。 い…