2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧
もとの話はドラマチックなのに、この退屈さはなんなのだ...。 本作の肝は殺人の動機の仮説を提示することのはずだが、そこの語りが弱すぎる。 一番印象に残ったのが最後の史実のキャプションなんですけど。伝記・回想記好きだから思うのかもしれないけど、実…
プロットを読み、アメリカのロードムービーファンとしてはかなり楽しみにしていたのだが、好きな脚本ではなかった。言葉でしゃべりすぎ。 インタビュー音声、書籍のモノローグ、絵本の読み聞かせ、ドビュッシーなどを媒介にくどくどと説明しまくってしまう油…
ジェーン・カンピオン怖いんだけど泣 『ブロークバック・マウンテン』と同じ後味。 主人公、この時代のこの土地に生まれたためにほんとにしんどかったね、最後まで何もいいことなかったじゃん...ってすごくかわいそうになるやつ泣 ↓↓ ホラ、苦しそうすぎる泣…
今更ながら。まったく興味なかったのだが、主に日本のムービーゴーアーたちから流れてくる感想を読むうちに、ドラマやコメディでしか見たことのない個性派スタアたちが必死でヒーローごっこするところを見たい、クロエ・ジャオ監督の挑戦を寿ぎたいと思うに…
適度にチープでグー。人間。それは祈るもの。そして、人をとことん知り尽くす、というのは、聖書でいうところの神に近づくことなのだなと。相手を幸せにするために存在しているけど(それゆえ)求められても"Es ist kein guter Moment"と取り合わないところ…
ダイアナが亡くなって25年。存命なら今年還暦を迎えるはずだった。『ジャッキー』の監督ということで、またあれを見せられるのもどうよ、と躊躇ったが、題材とスチュワートの魅力に勝てず見に行った。病みな人の内面は退屈だったし、アン・ブーリンを絡める…
ジョアンナ・ホッグ監督の映画学校時代の半自伝、その後。 もともと2部構成の予定で撮られた作品なので、前編なしではイミフだと思う。 映画学生物語として卒業制作のプロセスが描かれているところが前編よりも面白かった。映画製作を意識的にしろ無意識的に…
初めてひとりでニューヨークに行った十代のとき、『ニューヨーカー』誌をおみやげに買って帰った。 その程度には『フレンチ・ディスパッチ』のモデルになった文芸誌の世界には惹かれているけど、この映画は残念ながら好きになれず。 私にこれを楽しめる素質…
最近ではなく、パンデミックの足音がひたひたと近づいていたクリスマスのころの話。アンネ・フランク・ハウスにほど近いプランセンフラハト沿いにその映画館De Uitkijkはあった。 間口の狭い正面は小さなカフェになっていて、窓口らしいものはない。カフェの…