スコットランドの荒涼とした島で辛抱強く時を待つ難民申請中の人びと。
――という興味深い枠組みだが、演出が苦手すぎてあんまり頭に入ってこなかった。
どんな演出かというと、20年ほど前に新宿・中野・下北で過剰に賞賛されていた不条理劇みたいな構成と空気感。
「独特の間がよいのだ」などと聞いて見に行くと5分で後悔するという...。
良い意味で裏切られたことはただの1度もなく、あとはひたすら2時間あまりを耐えるのだ。
この100分の映画も私にとっては体感3時間。
とはいえ、すごく笑っている人もいたし(ブリティッシュコメディです)、多くの人の心を引っかくといいとは思うけれど。
日本も含め、世界的な問題であるだけに。
ネオンカラーに光るマスクをしている観客がいた。
パーリー感が増す以外にどのような効用があるのかは分からない。
隣りに座られたらスマホチェックされるのと同じくらい気が散ると思うので、座席が1列1組に限られている今だけの楽しみ?
トレーラー。