英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

2014-01-01から1年間の記事一覧

映画 Annie (2014) を見た。『アニー』

ほぼ年頭からトレーラーを流し始めており期待大だったが、非常に残念な出来。 映画館がガラガラだったのも、事前にフィルムが流出したから?じゃないっぽい。 全体的にスカスカ、愛が感じられない作品だった。「それ必要?」と言いたくなる仕掛け多数。 「20…

祈りのあとにデニッシュとコーヒーがきた

クリスマスは嬉しいときである。 正確には12/25はジーザスの誕生日ではないのだが、新しい王の誕生はいつ思いめぐらしても胸温まるものだ。で昨晩はPrayer meetingに行った。 兄弟姉妹が集まってひたすら祈るのである。 クリスマスはgiveのとき。 普段自分の…

映画 Wild を見た。『わたしに会うまでの1600キロ』

リース・ウィザースプーンのソロ熱演を見てきた。 原作はオプラも絶賛したメモワール。わたしに会うまでの1600キロ(字幕版)ローラ・ダーンAmazonはい、パシフィックコースト・トレイルに限らず、カリフォルニアってこんな感じ。 砂漠砂漠砂漠砂漠、ときどき人…

プリンセス神話に異議あり『アナ雪』ソングライター ロペス夫妻インタビュー その2

ロペス夫妻インタビューの書き起こしの続きです。 その1: Let it Goは1日半で書き上げた!「アナ雪」ソングライター ロペス夫妻インタビュー その1テリー・グロス(TG): 子どもの頃からインスピレーションを受けた楽曲にはどんなものがありますか?ある…

映画 Still Alice を見た。『アリスのままで』

久しぶりに映画見たいなーと思い、一番レーティングが高かった本作へ。アリスのままで(字幕版)ジュリアン・ムーアAmazonジュリアン・ムーアの作品を映画館で見たのは初めて。 「夫」のボールドウィン、It's complicatedのダメ夫役がダブって鑑賞の妨げとなる…

なるほど、これが搾取の思考か。

「ブラック企業」という言葉を使う人は尊敬できません。 「人を雇う」という大きな社会貢献ができず、それを享受するだけの人の捨て台詞であり、仕事は自分でつくるものとも知らない可哀想さもあります。けれど最近、exploitとはこういうことか、と悟ったこ…

本をネット上で宣伝するなら、電子版も販売してください... (ToT)

Creativity, Inc.の訳書、『ピクサー流 創造するちから―小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法』が発売されたことを、土井英司氏の書評メルマガで知った。私は「アナ雪」のジェニファー・リー監督について調べているうちにCreativity, Incを知り、大変…

映画 Gone Girl を見た。『ゴーン・ガール』

心待ちにして見る映画がことごとくハズレなのは何故か。 まあ、期待値上げ過ぎってことなのかなあ。ゴーン・ガール(字幕版)ベン・アフレックAmazon言わずと知れた大ベストセラー小説の映画化。 文章を映像に仕立てるのに定評があるフィンチャー監督という…

神は愛のマッチメイカー イマキュレー・イリバギザ『生かされて。』

久しぶりに紙の本を読みました。 いや、Kindlerになってはや4年、図書館すら滅多に行かなくなってしまいました。 Kindleを開けばそこが図書館。イマキュレー・イリバギザ 堤江実訳『生かされて。』 激動のルワンダを生き抜いた女性の記録として高い評価を受…

洋書50冊の先に何がある? 17冊目:Miep Gies "Anne Frank Remembered"

私にとってとても大切な本。 やっと英語(原書。ミープは主にドイツ語、オランダ語を話すが、インタビュアーが英語でまとめたもの)で読了。アンネの日記 隠れ家支援者の勇気の書 Anne Frank Remembered Anne Frank Remembered: The Story of the Woman Who …

Let it Goは1日半で書き上げた!「アナ雪」ソングライター ロペス夫妻インタビュー その1

NPRの人気番組Fresh Airに、"Let It Go"を書いたソングライタークリステン・アンダーソン-ロペス、ロバート・ロペス夫妻が訪れました。その内容の書き起こしです。(一部省略あり)音源はFresh Air ウェブサイト上で聞くことができます。クリステンが軽やか…

祝『エースをねらえ!』電子化

何がきっかけだったか「山、山に非ず、これを山という」という般若心経を思い出し、『エースをねらえ!』を読み返したくなった。 電書化されてないかなー、ないだろなーと探しに行ったら、あった! なんと7/10発売! 小学生の頃、街に初めてできた古本屋でお…

ジェニファー・リー『アナと雪の女王』監督に聞く その2

「アナと雪の女王」に命をふきこんだジェニファー・リーと仲間たち、その制作過程について。 Fast Company誌インタビューから抜粋。 HOW "FROZEN" DIRECTOR JENNIFER LEE REINVENTED THE STORY OF THE SNOW QUEENFast Company(FC): 「アナ雪」への参加が決…

ジェニファー・リー『アナと雪の女王』監督に聞く その1

今更だが、Frozenをブルーレイで見た。 ディズニー長編初の女性監督、ジェニファー・リーに興味をもったのがきっかけ。ディズニー制作のキャリアパスといえば、キャルアーツで学び、そのままスタジオに入るのがテンプレである。今回再集結している「美女と野…

洋書50冊の先に何がある? 16冊目:Cissy Houston "Remembering Whitney"

感想:ホイットニーのママの信仰告白。 Remembering Whitney: A Mother’s Story of Love, Loss and the Night the Music Died (English Edition)作者:Houston, CissyHarperCollinsAmazonなんと今年に入ってやっと1冊目読了... 第2期「1年で50冊」も未達の可…

逃げてほしい

親戚の一人が東北で出産、東京で子育てをするという。以前、彼女のお姉さんが海外で出産されてそのままそこに住んでいるので 「いやーよかったよね。東京はなんだか病気の子が増えてるみたいだから」と言ったら、 「私は東京で育てるよ」と一言。 気まずい空…

映画 Noah を見た 『ノア 約束の舟』

Son of God に続き、今年2本目のビブリカルストーリー映画。 見終わった瞬間に忘れるような作品でしかなかった。ただ、方舟の再現は興味深い。 教会学校に行っていた頃、「ジュニアみことばの光」という小学生向けの聖書案内に、方舟の縮尺サイズが載ってい…

映画 Muppets Most Wanted を見た。『ザ・マペッツ2/ワールド・ツアー』

私はキンダーガーデンに、ミスピギーのランチボックスを持参していた。 カーミットの水筒も持っていた。 セサミもよく見ていた。 長じてJim Hensonの評伝にいたく感激した。大人になってかれらと会う機会は減ったけれど、 週末の映画クリティークでクラシッ…

映画 The Wind Rises を見た。『風立ちぬ』英語吹き替え版

昨年LAではさんざオリジナルを見る機会があったのに、どうも腰が上がらず、 結局Joseph吹き替え版で。 「ひこうき雲」は日本語のままで一安心。客層、私以外に日本人はおらず。 公開2週目だが、わりと人が入るものだなという印象。 やや業界人チックな会話も…

私はなぜ読書好きになったのだろう

なんてことない記事なのだが、なぜ自分は本が好きになったのか思い出してみる機会になった。安達裕哉氏「どうすれば部下や子供の読書嫌いを克服することができるか?」 http://www.huffingtonpost.jp/yuuya-adachi/hate-reading-improve_b_4876994.html自分…

いい加減、救われたまえ

20年以上、悩みがあるごとに教会に足を運んでいる知人がいる。 ノンクリスチャンである。 苦しみを神にゆだねたいと考えるのは全うなことで、「教会に行く」という行動を起こしているのも神に喜ばれることだけど、心底もったいないなあ、と思う。Jesusを「主…

映画 Nebraska を見た。『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』

連休だけどロードトリップに行けなかったので、 大好きなアメリカンロードムービーを見て我慢した週末。ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅(字幕版)ブルース・ダーンAmazon同じじーさんの旅モノとしては『ストレイトストーリー』よりずっと好き。 何しろリアル…

電波系女子スイーツサイト絶賛構築中

あまりネット用語は使いたくないのだが、他に言いようがない。 某スピリチュアルの宣伝サイト構築中。こんなサービスに大金払う人がたくさんいるんだなーと愕然とする。何度も言いますが、本来、最大の恵みはタダです。空気みたいに。 タダでもってけ、と私…

怒れ女性 草葉の陰から千葉敦子氏より

STAP細胞の報道や、都知事選候補者の暴言について読んでいると、草葉の陰で千葉敦子氏が「何も変わっとらん!」と嘆いているのが聞こえるような気がする。ジャーナリスト千葉氏の著書を私はすべて読んでいるが、『寄りかかっては生きられない』(1983年刊)…

重箱つつき本は無視していいが、教科書は捨てたもんじゃない

日本にいた頃、デビッド・セインさんという方は知らなかったが、 「教科書にのってるxx って、ネイティブは言わないよ」 「よく看板に書かれてるxxって英語、実はヘンだよ」 というようなことはしょっちゅう聞いた。実際英語圏に住んで思うのは、そういうコ…

信仰告白の力 『ゼロ・グラビティ』『タイタニック』から

映画『ゼロ・グラビティ』でマット(クルーニー)が ライアン(ブロック)に「このままではふたりとも死んでしまう。Let me go!」と、自分のリリースを促し、宇宙の彼方に消えていくシーンを見て、『タイタニック』の別れの場面を思い出した人は多いだろう。…

映画 Her を見た。『her/世界でひとつの彼女』

「声の出演」スカーレット・ジョハンソンが賞レースのノミネート対象になるかどうかが話題になった地味作。 (ちなみに本日のゴールデングローブ賞では対象外)ラジオのmovie mamaが「超ブリリアント」と褒めていたので初めて作品を知り、rotten tomatoでの…

プーとして神にもちいられる1年を

所属する勤め先がないと、なぜ生活できるのかと外野から怪しまれるのが日本。 文脈の異なるふたつの記述を読んで、それを思い出した。 岡田 本当に働くべきかという疑問をみんなが持つべきだね。 例えば、お父さんお母さんの実家と年金があって、とりあえず…

『あんぽん』で引っかかったところ

佐野眞一著の孫正義伝『あんぽん』を読んでいて理解できない部分があった。 孫はしばしば、日本の情報革命がアメリカに比べて決定的に遅れているのは、日本人が過去にとらわれすぎているからだ、日本人が新しいものを取り入れるのに抵抗があるのは、アメリカ…