本
東田直樹著『自閉症の僕が跳びはねる理由』をもとにしたドキュメンタリーを見た感想。
見る者に気を遣わせる作品。というか、私が勝手に気にしたんだけど、時代が微妙に昔(60年代)なので、このストーリーラインでこの美術をあつらえなきゃいけないなんてつらいコストだな、って...。変態がいっぱいで全然好きではない。 ボーダーを超える表現…
コロナがすっかり過去の話になった。 もちろん実際は過去になってないのだが、この1週間で世間のサイキが一変した。 路上に出ていくのに「集まるのは危ない」なんてまったく意識にのぼらなかった。「料理の文化人類学者」の称号にふさわしい、ダイアナ・ケネ…
大勢の子どもたちで埋まった劇場内、大喝采。このポスターをバス停で見かけたとき、吹き抜ける新鮮な風にハッとした。 きっとみずみずしいインタープリテーションなんだろうな~と思った。 実際に作品を見て、広告が実に的確だったのが分かった。 まさにこの…
昨年 RBG、Won't You Be My Neighbor? がヒットしたせいか続々と人物ドキュメンタリーが公開されているのだが、その中で見ると本作は地味。 トニさんで今1本長編撮る必要あったかな、無理に作ったね、という感じがしてしまう。 作家が書くに至った道にはとて…
IMAXで全身ヨセミテに浸る。まさに手に汗握った。裏テーマ?は、撮影隊が入る中で挑むことに対する是非で、これは無酸素エベレスト踏破に挑んだ日本のクライマーを思い出さずにはいられませんでした。 彼を知ったのは亡くなったときのニュースでしたけど、ス…
平日の夜にボーっと眺めて楽しいバレンタインムービー。 はねた後に、みんなでパンダに行って食べまくったことは言うまでもない。 本当に差し入れって最高よね。それも朝のドーナツコーヒーじゃなくて、夜のジャンクフードね。結構しっかりマンハッタンロケ…
また、PLAN Bの新たな傑作が。 私は映画は終わったら即立ちます。エンドロールは見ません。というか、アンジェリーノもさっさと帰る。駐車場の出口が混むのやだしね。 日本では「クレジットで立つなんて」とか面倒なこと言う人いますけど。 こないだ日本から…
Goodbyeの語源が"God be with you"だと知って、なぜ今まで気づかなかったのかと感激している。思えば、Adiosの語源だって"to God"なんだよな。ところで、ダブルクリックや右クリックを開発したプログラマの中島聡氏の時間管理の著書に、ものすごくおもろいア…
アメリカ人が大好きな読書会をヒンジに据えた女友達4人モノ。ついでに白人業界モノ。 あえて感想書くのも野暮に思える類のショー。 完全なる予定調和を十分に楽しんだ。 思いがけず、LAだけでなくセドナ近郊の赤岩も観光できたし。観客席は見事にSATCの30年…
内田先生の文章を読んだきっかけもあって、東海岸へ往復する機内で、以前上巻途中で投げ出していた『細雪』をずっと読んでいた。もう、エピソードごとにみっちりと面白くて感激した。そして、ラストは衝撃過ぎてたまげた。というか、文豪自らあとがき(新潮…
彼女の会見に関する報道やインタビューを読んできて、悔しさと怒りを共有し、 「司法や捜査、性犯罪ホットラインなどのシステムの改善に取り組むべき」という主張にも120%賛同する。だから本書を読んだら益々怒りばかりが湧いて来るのが分かっていたのだが、…
脳が入ってからの人間の歴史が、聖書の記述と全く矛盾しなくて震える。 中村 進化の過程で、人間は滅びるのが当たり前だった。手を自由に使え、脳が発達していったために、人間は滅びずに済んだんだ。 池谷 人間は手を器用に使い、道具を作る能力を獲得しま…
続々やってくる大型ハリケーン。教会でも物資や人材を送っているところだ。 テキサスでは数10万台の車が浸水によるダメージを受けたというが、修理屋さんへのインタビューでなるほどなと思ったのは「ある年代以前の車のほうが直しやすい、低価格で直せる」と…
非常に退屈。 セリフ劇は好きなのに、魅力的な役者は1人も出てこないし、私にはコスプレしか楽しめるところがなかった。 (でもケイト・ベッキンセールのメイクがコンテンポラリー過ぎ。ヤンキーみたいだった)観客に一番ウケていたのは、聖書の知識をこね…
「重版出来!」1巻で、こんなチャレンジがあった。 「『かつて漫画を読んでいたが、今は離れている』層へのアピール方法。安く…長く…」 そこでは、ドロくさい方法に活路を見出し、1人の営業君が育って行く、という話だったのだが、私が言えるのは、「まずは…
ついについに、「大草原の小さな家」シリーズのKindle版が出ました。 ハーパーコリンズの公式で、Garth Williamsの手によるカラーイラストももちろん掲載。 これからは「あの本のあのくだりが読みたい!」がいつでもどこでもてのひらサイズに。嬉し過ぎて震…
Creativity, Inc.の訳書、『ピクサー流 創造するちから―小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法』が発売されたことを、土井英司氏の書評メルマガで知った。私は「アナ雪」のジェニファー・リー監督について調べているうちにCreativity, Incを知り、大変…
何がきっかけだったか「山、山に非ず、これを山という」という般若心経を思い出し、『エースをねらえ!』を読み返したくなった。 電書化されてないかなー、ないだろなーと探しに行ったら、あった! なんと7/10発売! 小学生の頃、街に初めてできた古本屋でお…
STAP細胞の報道や、都知事選候補者の暴言について読んでいると、草葉の陰で千葉敦子氏が「何も変わっとらん!」と嘆いているのが聞こえるような気がする。ジャーナリスト千葉氏の著書を私はすべて読んでいるが、『寄りかかっては生きられない』(1983年刊)…