5人の自閉症の子どもたちの日常にベストセラー『自閉症の僕が跳びはねる理由』の著者、東田氏のライティングを重ね合わせたドキュメンタリー。
残念ながら失敗作。
4か国で暮らす子どもたち、中には「おいそれと外に出られない」ほど偏見があるコミュニティもあって、それが保護者らにとって大問題なのは分かるのだが、本人たちがどう世界を認識しているのかを語ることに集中したほうがよかったと思う。
トピックがとっ散らかり過ぎ。
アジア系少年の「イメージ映像」不要。
一番肝であるはずの東田氏のナラティブがフォレスト・ガンプばりにうるさく感じられてしまった。
スピーチセラピーの話やその教育活動を垣間見ることができたのは面白かった。
Joss氏と、英訳者の1人であるMitchel氏の机まわりが素敵。どちらもめちゃ仕事はかどりそう。
Joss氏、『ギルバート・グレイプ』のアーニーそのまま。
これまでに出会った自閉症の人たちのことを次々と思い浮かべた。
特に、去年から全然会えていない地元の友人のこと。思い出すたびに笑ってしまう話。
彼が火起こしをしたというバーベキューに行くと、隣に来た彼がジュースを注いで渡してくれた。
自分の分を入れているのかと思ったのでたいそう感激してめちゃお礼を言った。
すると、別の友人がやってきた。
彼がまたその人の目の前でジュースを入れ始めたので、彼女が「あら、ありがとう」と言うと、彼は今度は自分で飲み干した笑
かれらに居場所がある世界は誰にとっても幸せな世界。
今、出ている英訳書ではMitchel氏の寄稿も読めるらしい。再読しよう。
トレーラー。