英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

映画 I'm Your Woman を家で見た。『アイム・ユア・ウーマン』

Shirley と似た感想をもった。
ネオノワールだかなんだか知らないが、ネットとスマホのない世界にするために70年代設定のあしらいにするの、金かかって大変やなぁ...って。

それから、男性のマッチョイキリの犠牲になるのはやっぱり女性やねんな(怒)
女性よりも男性のほうが数学ができるとか、指導者に向いてるとかは一切根拠がない。
でも破壊行為に訴えるのは有意に男性。

私は議事堂襲撃の最中に命を落としたサンディエゴの女性を心から気の毒に思っている。
陰謀論に仕え、扇動に応じてわざわざ大陸を横断して駆けつけ、襲撃者としてはただ1人、他にアホみたいな野郎は大量にいたのに彼女だけが警備の銃弾に倒れ、心酔していた親玉(男)からは追悼の言葉ひとつかけてもらえない...。

喧嘩から戦争にいたるまで、男は暴力をいい加減にやめてくれ。やめる努力をしてくれ。

MVPはハリーくん(赤さん)。
キャスト表を見る限り、Additional Harryのクレジットがあってダブルならぬ3人1役のよう。
うち、2人は双子かな?

トレーラー。

映画 Some Kind of Heaven を家で見た。フロリダ is『サム・カインド・オブ・ヘブン』

ディズニーランドで暮らす、とはどういうことか。
フロリダの「天国」、リタイアメントコミュニティでゆっくりと燃える人生を追いかける。
おそらく、現共和党政権の支持基盤の一部になったコミュニティ。
そしてたぶん、昨年はここの居住者の多くがほんとの天国に行かれたのではないかと...。

バーバラさん、ひと部屋に6つも(もっとあるかも)カレンダーをかけていて、気になった。
たくさんもらって、どれも捨てられなくなってしまったのだろうか。
いつもホームのボストンを夢みているという人。
ニューイングランドとは環境が違いすぎるよねぇ…。

「カリスマ」的なメガ礼拝はもちろん、マリッジカウンセリング、路頭に迷ったときに祈ってもらうなど、十字架がフリーダムに使い回されているさま。
キリスト教をよく知らない人にとってはイミフだと思うのだが、人権に目をつぶってトラをかたくなに支持するのも、たとえば「イエスが性的マイノリティを排除するわけないだろ」と考えるリベラルも一応、同じ書物の言葉を信じてるんですよ。
好きなとこだけ読みたいようにつまみ食いしてる、と言われてもしかたないのは分かります。

私は先日の選挙ではとにかく、「みこころのとおりになるように」とだけ祈った。
それはかなえられたはずである。
アクティング講座に通い始めたバーバラさんの最後の一人芝居にその答えがあった。(シンプルで良いパフォーマンスだった)
だから、いまだに事実から目を背けている牧師にはいい加減諦めて、自分が神を利用したためにコケたのだと反省してほしい。

湿度と、隣接している国と海洋が違う以外は同じビーチ~パームトゥリ~な環境、フロリダとカリフォルニアのカルチャーの差にも興味が尽きない。

アマゾンのレンタルのほうが1ドル安かったけど、ちゃんと映画館プラットフォームで見たよ~。

トレーラー。

映画 Herself (2020) を家で見た。フィリダ・ロイド監督『ハーセルフ』

アイルランドさあ、暴力夫が子どもに面会できるの? なんで???
法廷で判事が被害者に対して「(DV夫から)何故もっと早く逃げなかったのか」とか聞くわけ? ほんとに???
一方で避難した女性と子どものシェルターはホテル宿泊を続けられる程度に保証されていてなんだかチグハグ。

ろくな伏線なくいきなりええこと言い出した人が何人かいてちょっと戸惑う。
特に地主のドクターは途中から別人になっていった。
それから、音楽がひどすぎ。音楽のせい(選曲、オンとオフのタイミング、音量)で白けた箇所複数あり。

よかったのは、
This is what the volunteer work looks like.
が描かれていたこと。

サンドラの家づくりに昨日までは知らなかった人も含めて大勢が集まる。
ひとりひとり、楽しそうに自分のできることに力を尽くす。
楽しみすぎて「真面目にやれ」と親方に怒られたりもするが、それですねて辞めたりしない。
家が仕上がった暁にはゆるいつながりの素敵なファミリーになっている。
手伝ってくれないか?と言ってもらえるのは新しいコミュニティへのいざないであって、とても嬉しいことなのよね。

同時に、クラファンでは「結果が可視化されるプロジェクトのほうが資金が集まりやすい」というのも納得だ。
自分が手を貸すことで、子どもたちが安心して暮らせる家ができるんだもの、tangibleでいいよねぇ。

学生の頃、意識高い人々に囲まれて海外ボランティアに興味を持った。
そこで参加したあるNGOのワークショップで「現地で求められているような専門性もない若者が行くことにどんな意味があるのか、奉仕活動をしたけりゃ身近にいくらでも問題はあるのに、海外まで出かけるのは自己満足にすぎないのでは」というよくある問いについて話し合った。
いろいろな声が上がったが、印象に残ったのは、あるアクティビストの「社会を良くするファクターのひとつは人と人とのつながり。ボランティアはどんな人であれ、そのつながりを広げたり、濃くしたりする因子だから1人でも多く関わったほうがその場に利をもたらす可能性が高まる」という意見だった。

(但し、日本のパソナが召集するところの「ボランティア」には要注意。五輪とかね。つながりはできなくはないだろうけど、構造的には搾取に加担することになります)

「お仕事物語」として楽しめるくらい、家づくりの粋をもう少し説明してもよかったかも。
わずか2人で小屋を建てていた『大草原の小さな家』の大人たちのすごさを実感する。

今回、本作を見るために初めてプライムビデオに入った。
DVD郵送レンタル業だった黎明期のネトフリを2か月で退会して以来、こもり期の昨年さえ全く手を出さなかった映像コンテンツのサブスク。
Modern Loveはじめ、気になっていた独占タイトルを1か月で全部さらうぞー。

1/13追記、こんな記事が...。
アイルランド母子施設で子ども9000人死亡、国が公式謝罪
愛蘭土に勝手にのんびりしたイメージを持っていた(「汽車にのってアイルランドのような田舎へ行こう」と連呼する合唱曲があってだな)が、意外なところでカトリック国は闇深し。

トレーラー。

映画 The Reason I Jump を家で見た。『ザ・リーズン・アイ・ジャンプ 自閉症の僕が跳びはねる理由』

5人の自閉症の子どもたちの日常にベストセラー『自閉症の僕が跳びはねる理由』の著者、東田氏のライティングを重ね合わせたドキュメンタリー。
残念ながら失敗作。

4か国で暮らす子どもたち、中には「おいそれと外に出られない」ほど偏見があるコミュニティもあって、それが保護者らにとって大問題なのは分かるのだが、本人たちがどう世界を認識しているのかを語ることに集中したほうがよかったと思う。
トピックがとっ散らかり過ぎ。

アジア系少年の「イメージ映像」不要。
一番肝であるはずの東田氏のナラティブがフォレスト・ガンプばりにうるさく感じられてしまった。

スピーチセラピーの話やその教育活動を垣間見ることができたのは面白かった。

Joss氏と、英訳者の1人であるMitchel氏の机まわりが素敵。どちらもめちゃ仕事はかどりそう。

Joss氏、『ギルバート・グレイプ』のアーニーそのまま。

これまでに出会った自閉症の人たちのことを次々と思い浮かべた。
特に、去年から全然会えていない地元の友人のこと。思い出すたびに笑ってしまう話。
彼が火起こしをしたというバーベキューに行くと、隣に来た彼がジュースを注いで渡してくれた。
自分の分を入れているのかと思ったのでたいそう感激してめちゃお礼を言った。
すると、別の友人がやってきた。
彼がまたその人の目の前でジュースを入れ始めたので、彼女が「あら、ありがとう」と言うと、彼は今度は自分で飲み干した笑

かれらに居場所がある世界は誰にとっても幸せな世界。

今、出ている版ではMitchel氏の寄稿も読めるらしい。再読しよう。

トレーラー。

映画 Donna: Stronger Than Pretty (2021) を家で見た。『ダナ ストロンガー・ザン・プリティ』

音響、音楽が聞くに耐えない。
結婚までの日々に加え、日記帳や手紙のシーケンスがイモすぎる。
ファッションとメイクだけで80、90年代を演出しようとしてるのも苦しい。

というわけで、話が頭に入ってきにくいのだが、脚本と演出にもインテグリティなし。
いきなりDonna、強い素敵な名前、とか言い出すラストにめっちゃ白けた。

iポンでも素人にはそれと分からない映画が作れる昨今でも、こういう昼メロ映像ができてしまう。
道具じゃないんだ、ってことで逆に希望かも。
お金出さなくても映像つくれるじゃん、グラフィック作れるじゃん、ウェブサイト作れるじゃん、翻訳できるじゃん、報道できるじゃん....と「プロ」が買い叩かれがちな今だからこそ。

ところで、離婚後、子どもと過ごす分担時間を破って揉める場面があるが、あの取り決めの厳しさは私もここに来てから初めて知った。
ケツの時間はもちろんだが、スタート時間も厳密に守らなければならない。
「父親担当は日曜の朝の9時から」と決まっているために、子どもを送ってきた母親が父親の家の外で9時ぴったりになるまで待っていたりするんだよ。
共同親権、体力いるぜ〜。

彼女と似たストーリーを持ってる女性、西側のこの街にもたんといるんだよね。

ティーザー。