英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。Python、Ruby、JavaScript、神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

映画

映画 Pain and Glory/Dolor y gloria を見た。ペドロ・アルモドバル監督『ペイン・アンド・グローリー』

英語字幕で鑑賞。 冒頭、墨流しの上に流れたテロップの余白の素人くささから始まって、 全体的に作りが安い...。 タイトルそのものも。ペイン・アンド・グローリーて。ただ、最後にちょっと仕掛けがあるように、「(特に回想シーンは)あえて紙芝居っぽく、…

映画 Judy を見た。レニー・ゼルウィガー is『ジュディ』

ブラボー。 彼女はそれでもスターであることを選んだんだ。滂沱の涙。最後、ほぼ満席の劇場に一体感がありました。つまり、1) ジ・エンド → シ〜ン2) テロップ「ジュディ・ガーランドはロンドンコンサートの6か月後に47歳で死去」 → ひそやかなざわめき(早…

映画 Downton Abbey (2019) を見た。出世したヒュー・ボネヴィルに再会『ダウントン・アビー』

注、テレビシリーズを一度も見たことがないのに映画館に行ってしまったあるムービーゴーワーによる鑑賞日記です。私のうっすい『ダウントン・アビー』との接点といえば、随分前に友人がNHKでどハマりしたと聞いたこと。 家族の1人がハイクレア・キャッスルの…

映画 Ad Astra を見た。世界気候ストライキの日に。『アド・アストラ』

Ad Astraは、ラテン語で"to the stars"の意。 自治体や軍、大学などのモットーやエンティティによく採用されているフレーズです。 たとえば、Carpe diemと同じくらい、ニュアンスが共有されている感じ。今日は全世界でWalkout for climate changeが行われま…

映画 Hustlers を見た。ジェニファー・ロペス × コンスタンス・ウー『ハスラーズ』

面白かった。 『モリーズ・ゲーム』を連想した人も多いのでは。 あちらは元アスリートだが頭脳派、こちらは肉体派。めちゃくちゃ動的でかっこいい。J. Loがとにかく素晴らしい。 彼女のパフォーマンスをまともに見たのは実は初めてだったが、すごく好きにな…

映画 Edie を見た。シーラ・ハンコック is 『イーディ』

父親の思い出の地、ハイランド地方スイルベン(Suilven)に挑む80代。 すべてが半端な駄作である。 せめてもう少し音楽を抑え目にすればよかったのに。シーラ・ハンコックの真正の美しさには圧倒されましたが。 表皮がシワシワなだけで、中身は青年だよね。…

映画 Fiddler: A Miracle of Miracles を見た。『フィドラー:ミラクル・オブ・ミラクルズ』

昨年はイディッシュ語バージョンが上演されて話題になったばかりの『屋根の上のバイオリン弾き』の製作の秘密に迫るドキュメンタリー。 初演から50年以上たってもなお(むしろ今だからこそ)住む場所もエスニシティも言語も選ばずあらゆる人をひきつけてやま…

映画 One Child Nation を見た。一人っ子政策の地獄『ワン・チャイルド・ネイション』

The Farewell を見た日の日記にも書いたが、中国共産党のやり方が現在も行われている宗教迫害と同じでえぐすぎ。 街のいたるところでプロパガンダのスローガンが目に入るようにする、一人っ子推進歌を京劇で披露する。 検閲が入っているとはいえ、家族の1人…

映画 Brittany Runs a Marathon を見た。『ブリタニー・ランズ・ア・マラソン』

サンダンス米国ドラマ部門観客賞受賞作。 地面に近い目線でニューヨーク・ニューヨークを満喫できてよい。ブリタニーが心身にたまった毒素をそぎ落すにつれ、体つきも顔つきも変わっていくジリアン・ベルに拍手。 メイクさんのわざだよなー、と思わないでも…

映画 Good Boys を見た。MeToo時代の『グッド・ボーイズ』

妙な間が多く、1人で行っていたら途中で出るような出来だったが、結局は最後まで見てよかったと思う。 モバイルのある時代に、『スタンド・バイ・ミー』みたいな意識的な別れは大げさだけどね。『ドラえもん』の各種ハラスメント、性暴力がいかにひどいかを…

映画 Jawline を見た。ソーシャルネットワーク製アイドルたち『ジョーライン』

Huluオリジナルドキュメンタリー作品。サンダンスで米国新人ドキュメンタリー審査員特別賞受賞。 現代の『誘う女』事情が垣間見られるのではないかと思ったこと、そしてオースティン君の本拠地?がテネシーということで興味を持った。本筋と関係ないが、南部…

映画 American Factory を見た。『アメリカン・ファクトリー』Steven Bognar 監督を迎えて。

オハイオ州の労働市場グローバル化問題を扱ったドキュメンタリー。 今日からNetflixで公開。 Netflix会員の方はすぐに見られるはず。 アメリカン・ファクトリー | Netflix (ネットフリックス) 公式サイトオバマ大統領夫妻が設立したプロダクション Higher Gr…

映画 Blinded by the Light を見た。ボス!『光に目もくらみ ブラインデッド・バイ・ザ・ライト』

80年代のイギリス郊外ルートンを舞台にした「アメリカ物語」。 tangibleなブルース・スプリングスティーン入門で、実に楽しかった。 受賞のスピーチでは、Javedくん(素晴らしいパフォーマンス。笑顔もいい)とまったく同じタイミングで涙がこぼれた。やたら…

映画 The Peanut Butter Falcon を見た。シャイア・ラブーフと『ザ・ピーナッツ・バター・ファルコン』

トレーラーを見る限り、P!nkのWalk Me Homeという派手なBGMを使っていることもあり、はしゃいでる作品なんだろうなと思った。 タイトルも「私の好きなやつじゃない」シグナルをギンギンに発しているし。 が、Ebertが3.5/4をつけていたのと、『アメリカン・ハ…

映画 Honeyland を見た。蜜の流れる地『ハニーランド』

今年のサンダンス映画祭で最多受賞を果たしたTamara KotevskaとLjubo Stefanovの手によるドキュメンタリー。 終始、圧倒的な静寂とトルコ語に誘われて瞑想しているような映画体験。『足跡はかき消して』にも描写があったように、自然に同化してハチに刺され…

映画 Rocketman を見た。タロン・エジャトン is 『ロケットマン』

上映最終日に滑り込む。 タロン・エジャトンは熱演でパフォーマンスも素晴らしかった。AAAのフレームを使って来し方を説明させてしまう脚本はちょっと安易だと思った。 インナーチャイルドを抱きしめる描写も。スターの栄光を味わった後で一度も何らかの依存…

映画 The Art of Self-Defense を見た。『ジ・アート・オブ・セルフ・ディフェンス』

ひええーーん。 一番キライな変態カルトものだったよ〜〜 『ミッドサマー Midsommar』と同じ話だったよ〜〜夜の町外れも暴力も怖いよ〜アマゾンビデオで『日々是好日』を見たばかり(良かった!)で、「白帯目線でアメリカのカラテの何たるかを体験できるス…

映画 Once Upon a Time in Hollywood を見た。クエンティン・タランティーノ監督『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

7/26追記、この記事読んで、タランティーノ監督に投げ銭するんじゃなかったと後悔。 Quentin Tarantino’s exploitation has no place in Hollywood anymore でも、ロビー演じるこの映画のテートは下にも書いたとおり、設定の中で最大限にvocalだったと私は思…

映画 A Bigger Splash (1974/2019) を見た。デイヴィッド・ホックニーの『ア・ビッガー・スプラッシュ』

1974年製半ドキュメンタリー作品の4Kリマスター版が上映された。 LACMAが所蔵するデイヴィッド・ホックニー作品と、作家のメモワールが好きなので見に行ってみた。で、半分寝てたような。 実際にホックニーのサークルも突飛で無茶でデカダンスで意識の上と下…

映画 The Lion King (2019) を見た。放蕩息子の帰還『ライオン・キング』

これは個人的に脳内がバグるというかショートする。プンバァが登場するあたりまで慣れない。 昔、『子猫物語』にビックリするほど感動し、「プー助かわいそう」としばらく引きずった後に、柳の下で作られたパンダ物語だか子グマ物語だかを見たらなんとドーブ…

映画 The Farewell を見た。ルル・ワン監督 x オークワフィナ『ザ・フェアウェル』Based on A True Lie.

なんというオチ。さすが中国四千年の仕込みは違う。感動した。 客席からは苦笑にも安堵にも似た親密な声が上がり大拍手。 現時点で私の2019年暫定1位です。冒頭、長春とNY間を飛び交う互いを思いやった言いつくろいの応酬から最後の「私がウソを言うはずない…

映画 Maiden (2018) を見た。世界一周ヨットレース制覇の女性チーム『メイデン』

女子ワールドカップ選手の凱旋に湧く今、DTLAにRapinoe選手の大バナー(NIKE広告)が掲げられていてワクワクするかっこよさ。 そこで、1989年、世界一周ヨットレースに初めてオール女性クルーで挑んだチームMaidenのドキュメンタリーを見た。リアリティショ…

映画 The Chambermaid (La camarista) を見た。リラ・アヴィレス監督『ザ・チェンバーメイド』

Another 『ROMA/ローマ』。 あちらはメキシコシティの豪邸、こちらはニューメキシコのインターコンチ奥深くに広がるパラレルワールドが舞台。 同じ低所得労働者の暮らしとはいえ、ローマとはまた別の異世界の魅力。 社食のご飯のまずそうなこと。主人公の女…

映画 Toni Morrison: The Pieces I Am を見た。『トニ・モリスン ザ・ピーシズ・アイ・アム』

昨年 RBG、Won't You Be My Neighbor? がヒットしたせいか続々と人物ドキュメンタリーが公開されているのだが、その中で見ると本作は地味。 トニさんで今1本長編撮る必要あったかな、無理に作ったね、という感じがしてしまう。 作家が書くに至った道にはとて…

映画 Midsommar を見た。完成度高めのあかんやつ。『ミッドサマー』

注:ネタバレあります。 これは... 気をつけないと悪いものに取り憑かれると思う...。 物語の中で赤ちゃんがずっと夜泣きしてたのは、ヘンな霊が流れているからでしょう。 実際、この映像を赤ちゃんの前で流したらギャン泣きするんじゃないかな。というわけ…

映画 Wild Rose (2018) を見た。ジェシー・バックリー is 『ワイルド・ローズ』

よかった。うんうん、「ふるさと」へのあこがれがカントリーだよねえ。 まちや家族やジモティや、イエスが神の右の座につかれている天国や。いみじくもローズが「ウェスタン・カントリーじゃねえよ、カントリーだっつってんだろ」と繰り返していたように。歌…

映画 The Last Black Man in San Francisco を見た。『ザ・ラスト・ブラックマン・イン・サンフランシスコ』

PLAN B 製作作品。安定の高品質。足、バス、そしてスケボーの上から愛しては憎むサンフランシスコの街。停留所を間に挟んだ『ゴドーを待ちながら』を思わせる構成も巧み。古い不動産や土地を私人が所有するという近代の人間のアイデアにしばしばくすぶる思い…

映画 Late Night を見た。エマ・トンプソンの『レイト・ナイト』ショー

喜劇の才媛、ベストセラー自叙伝、Is Everyone Hanging Out Without Me? を書いたミンディ・カリング脚本・出演作品。驚きは一切なかったけれど、ライター業界モノの側面もあり、まあまあ面白かった。 最近だと『グリーン・ブック』で盛んに指摘されたwhite …

映画 Toy Story 4 を見た。『トイ・ストーリー4』

感動した。ボニーが姪っ子に似てて。 No!とかBye Toys!の言い方とか、背後からもはみ出して見えるまるいほっぺとか、下唇を突き出してむくれる表情とか、いきなり走り出す感じとか、あまりにそっくりで泣けた。 デッサンのモデルになった子を見てみたい。 も…

映画 American Woman (2018) を見た。シエナ・ミラー is 『アメリカン・ウーマン』

アメリカン・ウーマンのタイトルにふさわしい小説。 ペンシルバニアの小さな町のささやかな風景がすみずみまで染み入る。 製作者が同じなんですが、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』の主役を女性に変えたらこうなるよね、という感じ。ただ、肝心の「娘の…