散漫。音楽のイキりすぎばかりが気になる。"Tennis is a relationship"を全然書けてない。というか、たまたま読み返したばかりの『エースをねらえ!』のほうがはるかにall about relationshipとしてのテニスを活写している。
私の生まれる前にブームになったこの少女漫画は、10年ぶりに再会してなお目からウロコがキラキラ落ちた。全キャラクターがそれぞれにconfidentで自分の言葉を持った大人であることがまぶしい。ネームのゴージャスさにため息が出る。
ところどころセリフが現代の事情に合わせて差し換えられていたし、主人公と男性たちのかかわり方に父権主義臭はあるが、十分時の流れに耐えている。(えらそうな言い方だが、同じく最近手に取った柴門ふみ先生の作品は何も今に通じることがなく、20ページも読んでいられなかったので......70年代の日本社会で生活しながら自尊心が高くカラフルな女性たちを大勢描いた山本先生は宇宙人並みに思える)
このプレイがどうかあなたのためになるように!
(後輩にあたる男子部キャプテンとの試合に臨む岡ひろみの心の声。山本鈴美香『エースをねらえ!8』より)
さすがにゼンデイヤの輝きはeye-pleasing。
日本語話者としてはクライマックスにユニクロのスポンサードカットが入ったのはかなりのノイズだった。CMに切り替わったようで…。
平日マチネ、6.5ドルで鑑賞。
トレーラー。
SAGのストで公開が延びたせいもあって去年からイヤっというほど見せられた挙句、グキッとケガするカットで耳をふさぐようになった。