2020-01-01から1年間の記事一覧
まさにこの2020年春に多方面の示唆に富みまくる、ニューエイジの顛末を追うドキュメンタリー。 再び、地元の映画館に投げ銭が入る配信プラットフォームで見る。このプロジェクトのことはうっすらとしか知らなかったので、概要を追えただけでも興味深かったが…
州の外出禁止令が出てから1か月半、ごくごく限定的だけれども、今週末から本屋さんなどの小売店が再開されるという。この期間に米国の失業率は戦後最悪に。 が、当社比で言えば、今ほど天の倉が開いたときはなかった。背景として、3月に連邦から請求された税…
ユニークでチャーミングな生理映画。よかった。映画館が閉鎖した週に見ようと思っていた作品。配信を購入すれば、特定の映画館をサポートできるというので、家で見た。 配信購入ページはこちら。地域制限がないとよいのですが。 https://saintfrances.vhx.tv…
州の外出禁止令が出てから早くも1か月。 あの週は映画館が閉鎖し、FedExで人数・時間制限が行われるようになり、ロンドン・ブリード市長の英断によっていきなりサンフランシスコがShelter in Houseを開始し、びっくりしているうちに連邦や市などあちこちから…
最近は昼間に米タスクフォースや加州ニューサム知事の定例ブリーフィング、夕方、日本が開いたら、国会中継やニュースを流している。 で...日本はいつまで「ぎりぎりの局面」「時々刻々と変化しており油断はできない」と言い続ければ済むのだろう泣私は『8時…
ついにロサンゼルスの映画館が閉鎖になった。 大統領の戦争引き起こしそうな無茶ぶりにビビり、「映画館に通える日常が続きますように」と祈ったのは1月のこと。 まったく予期しなかった理由で、しかも近所の映画館が例外なく閉まるというかつてない事態。 …
いい映画。とても好き。 Well scripted. Well acted. Well tuned up. タイトルがWell said.全体的に生々しさよりもプラスチック感があるのに、とても自分ごとに感じた。 主人公のトッド君に私の友人の姿が重なったからかもしれない。Straight Up [DVD]Strand…
深夜、お隣からマンガみたいな真っ最中の物音が聞こえてきた。 女性の声に、ベッドのギシギシと途中から床をバンバン叩くような音。 今の住まいでは半年ぶり2度目である。勘弁してくれよーと思いながら、「引き下がれ、サタン」とイエスさまの言葉でサタンを…
アニャ・テイラー=ジョイがオースティンの佳作『エマ』を演じる。
英語字幕で鑑賞。 長いし、蛇足てんこもりだが、絵の美しい作品。燃ゆる女の肖像(字幕版)ノエミ・メルランAmazon最近読んだ、同じく肖像画家が主人公の村上春樹『騎士団長殺し』と、これも最近美術館で見たレンブラントの作品を重ねながら見た。 だって薄…
バレンタインムービー第2弾。 病めるときも手を携えて旅をする仲良し夫婦の物語。粋な気持ちのよい映画だった。子どもを亡くした後に離婚する夫婦、結構多いように思う。 その10年を乗り越えたふたりの次なる試練。Ordinary Love [DVD]Amazonこの作品で描か…
バレンタインデームービー第1弾(この連休中にもう1本見る予定)。 いわゆる退屈な映画を久しぶりに見た。嵐の日に大事な人たちと暖かいおうちでヌクヌクするところと、部下に辞職を告げられる上長のショックに共感したくらい。このレビューを読んで笑ってし…
あるニューヨークルーキーの1日を綴った不思議な佳品。アシスタントジュリア・ガーナーAmazonミネラルウォーターの封を切って冷蔵庫に入れるとか、詰まったコピー用紙を取り除くとか、彼女の手元は自分の手元かと思うくらい既視感でいっぱいなのに、人形の家…
英語字幕で鑑賞。 2018年ベネチア国際映画祭クィア獅子賞受賞作。さすがにラストの突き放しには劇場内に Huh? という声が上がる。少なくとも、とても正直な作品だったと思います。やだなぁ、貧乏は...。 彼らの貧乏具合は、年代は違うものの、『ローマ』の青…
一気に見ると面白いことがいろいろあった。 まず、いろんな言語を一度に楽しめたこと(St. Louis Superman以外は全編ないしは一部分を英語字幕で鑑賞)。 それぞれの編集のしかたの違いが相対的に見えやすくなったこと。印象に残った順に。 ■ In The Absence…
ひょんなことから、昨年、ある演出家(Z氏)が劇場で役者に暴力をふるい、勤務先の大学を停職処分になったことを知った。 大手の報道は時事通信だけで、その記事では彼の名前は伏せてあったので、たまたま演劇関係者のブログを見なければ知らないままだった…
命がけの作品。事実、撮影中に4人もの関係者が命を落としたという。アカデミー長編ドキュメンタリー映画賞はオバマ肝入りの『アメリカン・ファクトリー』が有力らしいけど、それよりもこの作品に受賞してほしい。少しでもたくさんの人に見てもらえるように。…
映画について、「よりによって、なんで〇〇を見てないの?」と聞かれることがある。 フランチャイズ(『スター・ウォーズ』とか)や、アニメ(『アナ雪』とか)には、もともとあまり興味がないので、それ以外の2019年人気作を見に行かなかった理由をメモして…
アカデミー国際長編映画賞ノミネート作。 フランス語講師のすすめで見る。といっても英語字幕をガン読みする。ユニークな作品。冒頭と宣伝美術の大上段と比べ、事件は何と小さな世界で起きていることよ。レ・ミゼラブル(2019)(字幕版)ダミアン・ボナ…
カリン・アイヌーズ監督のカンヌ 2019「ある視点」部門大賞受賞作。 1950年代のブラジル。物語には突っ込みどころが多いが、画面の艶っぽさが魅力的な作品。Guidaが死んだことを聞いたEurídiceや父親が、せめて直前まで彼女と一緒にいた人たちに会いに行こう…
ロースクールに限らず全米の大学で課題図書として最も多く取り上げられているという Just Mercy: A Story of Justice and Redemption。 大坂選手と同じく、『ブラックパンサー』で「あの魅力的な悪役は誰?」と注目し始めたマイケル・B・ジョーダンが弁護士…
公開から日がたつのに、1人占めしたこともあるようなマチネ$6の郊外の映画館が満員だった。 ゴールデングローブ賞とったらしいし見とくか、と思った人が多いのかな、私みたいに...。そりゃ戦争を生き延びても無傷では済まないよな、あとの人生も地獄だよな、…
私は19歳のときにアムネスティの活動に参加して以来、死刑制度に反対である。一昨年、日本で新興宗教の関係者が一挙に処刑され、指示を出した閣僚がその夜に飲み会で盛り上がっていたという報道を読んだ。 心底おぞましいと思った。この映画を見て、囚人だけ…
信頼する人が秀作だと褒めるので見に行った。ひどくサタン的な空気の充満する作品。 ジワジワと言葉の暴力の毒が回ってきて、最後には自分まで悪態をつきたくなるような。 霊的に弱っている人にはおすすめしない。 2時間に吐き出されるFワードを数えたら千を…
家族から国家まで選べない共同体に生まれ落ちるにとどまらず、1人では生きられないようにプログラムされた人間というものの皮肉を思う。フランツとフランツィスカも、あのように揃って神のほうを向いて、2人だけで生きていけるならよかったのに。 神はそれを…
大勢の子どもたちで埋まった劇場内、大喝采。このポスターをバス停で見かけたとき、吹き抜ける新鮮な風にハッとした。 きっとみずみずしいインタープリテーションなんだろうな~と思った。 実際に作品を見て、広告が実に的確だったのが分かった。 まさにこの…
全米70か所以上で、トランプ政権のイラクでの暴力に対する抗議運動が行われた日に。映画は面白かった。 本件の直後に大統領選があり、この事案含め、大勢の女性が大統領候補のセクハラを訴えたのが全然勘案されなかったように思えたこと込みでショックだった…