ウソつかないバートンマンの矜持を描くあたたかなホリデームービー。好き。
バートンのインテリアからボストン各ロケーションまでプロダクションデザインがいちいち素晴らしい。
『サイドウェイ』『ネブラスカ』に続いてまた男2人中心のロードムービーか〜、静かなジワジワ系かな〜と想像していたのだが、ひとりは若者なのもあってか、イベントの輪郭がビビッドでベタ。知り合いにばったり会うとか、お父さんとの再会がガッカリだったとか、ネグリジェント親が怒鳴り込んでくるとか。
それから、学長の「お前がしたことは私とは関係ないからな」の念押し、10年以上前に勤務先の総務からまったく同じことを言われたのを思い出して鑑賞中にヤ〜な気持ちになった。
あれがムカつくのはこっちは「分かって」いて、向こうもそのへんはナメた上での余計なひとことだから。
本当に責任をかぶりたくないなら書面に残すでしょう。
そして再び出てくるマルクス・アウレリウスの『自省録』。
こうしてまた読み始めて、でも夢中になることなく積読に戻って、を繰り返すon-again, off-again relationshipである。
平日マチネ、14ドルで鑑賞。
トレーラー。