アメリカンメモワールが好きなので楽しみにしていたのだが、退屈。
同じくコッポラの『マリー・アントワネット』と同じ話だった。
ローなまま権威的な庇護体制のもとに入ってしまい、超ヒマなつまらん空しい毎日を送るやつ。
ふたりの関係性が中心とはいえ、随所に「予算の制約があったのかな〜」と感じさせるシーンがあるのも似ていた。
ラストは『スペンサー ダイアナの決意』だわ。
ダイアナよりも主体を発揮したきっかけが曖昧だったけれど。
エルヴィスのまわりには残念ながら悪い取り巻きもいっぱいいたようだが、この映画での描かれ方は吉本の芸人たちみたいでいやな感じのホモソ。
私がグレイスランドを訪れたのは、まだエルヴィスの死後間もない80年代初めのこと。
そのスターを知らない子どもだった私には、彼が早死にした現場であるという事実とピカピカのワードローブの組み合わせがただ怖かった。
それから、両親が「あの人めっちゃ似てる、写真!写真!」とふたりで観光客のひとりを指差してコソコソしていたのを覚えている。
当時はスマホ、デジカメどころか写ルンですもなく、激写には至らなかったのだが、今思うと、プロそっくりさんだったのかもしれない。
平日マチネ、7.5ドルで鑑賞。
原作の回想記。
トレーラー。