激動の2020年に大ベストセラーになったIsabel Wilkerson著Casteの執筆譚を下敷きにしたインスピレーションジャーニー。
刺激的だった。あらゆる問題は、言語化・見える化しない限り絶対に解決できない。
日本にもいろいろなカーストがあるよね。
高校時代、定期的に同和教育の時間があった。
友人のひとりは、教えられなければ部落なんか知らなかった、わざわざこんな授業をしないほうが差別はなくなるんじゃないか、と言っていた。
私は即座に「違う」と思ったのだが、なぜ違うのか言葉にできなかった。
この映画の中にはその答えがある。
彼女の意見に対して、いやいやいや、私たちは絶対に知り、記憶しなくちゃいけないんだよ、と明言できる根拠が明快に書かれている。
MAGA帽をかぶった不親切な配管工に対するイザベルのリレーションのしかた、すごくいいなぁ。真似したい。
なかなかあんなふうにはうまくいかないだろうけど。
それから、ひとりだけプールに入れなかった少年に寄り添う祈りもいい。
私も苦しんで泣いている過去の自分のそばにいって"Everything will be alright"と声をかけることがあるけれど、あれを全然知らない人や故人やまだ生まれていない人のために祈るときもやればいいんだな。
明確にイメージして「絶対大丈夫、万事うまくいくよ!」と肩を叩くの。
原案。
トレーラー。