何がきっかけだったか「山、山に非ず、これを山という」という般若心経を思い出し、『エースをねらえ!』を読み返したくなった。
電書化されてないかなー、ないだろなーと探しに行ったら、あった!
なんと7/10発売!
小学生の頃、街に初めてできた古本屋でおメメキラキラの古い漫画を買うのが流行った。
ベルばら派とエース派に分かれたのだが、私は『エースをねらえ!』のダイアローグのかしこな感じにひかれた。
また、西高の生徒たちの大人なこと。
連載開始当時(私が生まれる前だ)の高校生はあんなに大人だったのだろうか。
一人一人が相手を思いやっているし、リーダーシップもある。
テニスを媒介に、教養とユーモアに満ちたセリフを吐く。
いったいどうなってんの。
私が好きなのは2巻と7巻。2冊を比べると後のほうはどんどん絵がうまくなる。
お蝶夫人とのダブルス!
冒頭の言葉は作中に出てくる。
たしか藤堂さんのセリフで、欄外に「球、球に非ず、これを球という」とも言える、と注釈が。
高校生の分際で?オーストラリア遠征!
また、オーストラリアの同士たちとの会話がいちいち知的。
桂離宮で感じたことを起点にテニスを語り出すのだから...
今、山本鈴美香さんのようなネームを書ける人がいるかというと、いないと思うのです。