英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

本をネット上で宣伝するなら、電子版も販売してください... (ToT)

Creativity, Inc.の訳書、『ピクサー流 創造するちから―小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法』が発売されたことを、土井英司氏の書評メルマガで知った。

私は「アナ雪」のジェニファー・リー監督について調べているうちにCreativity, Incを知り、大変感銘を受けたので、翻訳者として和訳もぜひ読みたいと思っている。

が、電書版はまだないようだ。

こういうの、心底もったいないと思う。
ネット上でいろいろ宣伝してるのに、紙の本を買うしかないとは...
とりあえずアメリカではありえん。

私はこの本に対して関心が強いのと、在米のため和書との一番の接点が電書ストアであるため、今後電書化されたら、それが1年後であっても買うかもしれない。
けれどオンラインでこの本の存在を知り、興味をもった大半の電書ユーザーは、その時点で電書がなければ、買う機会を失すると思う。
電子書籍版があるということは、カスタマーとの接触の瞬間、最も「読みたい!」ときに、即商品を提供できるということだ。

ネット上の宣伝に時間とお金をかけるなら、その場でダウンロード購入できる機会はぜひ用意したいもの。

私はちきりんさん(彼女がサイト上で紹介した本はガン売れする)が、「今後、電子版がある本しか紹介しない」と宣言してくれたことにかなり喜んでる。

村上春樹なんかも誰の意向なのか全然電子版が出ないけど、これももったいない。しかたないので、彼の英訳本をKindleでたくさん買ってる。

関係ないが、『色彩を持たない多崎つくる...』の英訳本の装丁がめちゃ派手。
先週、サンタモニカの某書店の「店員おすすめ」に選ばれてた。

2024年追記、10年たって上記で書いた状況はさすがに様変わりした。メインの村上作品はだいたい電子化されているし、初版発売と同時に電子版が出るのがほとんどになった。ひとつ予想外だったのは「ちきりんさん」が闇落ちして読者をやめたこと...。