心待ちにして見る映画がことごとくハズレなのは何故か。
まあ、期待値上げ過ぎってことなのかなあ。
言わずと知れた大ベストセラー小説の映画化。
文章を映像に仕立てるのに定評があるフィンチャー監督ということで(といっても脚本もギリアン・フリン)、
「小説とは別モノ」とはいえ楽しみにしていた。
が、結果はサイアク。非常にラノベな出来。
何より、妻がただのサイコキラーになっているのが私にはつまらなかった。
普通の人の発狂、日常の崩壊とかにはドラマがあるけれど、
目のイった変態が出てくる映画はつまらない。
だってヘンなことするのが当たり前だから。
妖怪が出てくるのと同じくらい、何も面白くない。
映画全体も舵取りに困ってる感じがあった。
『氷の微笑』と『モンスター』を思い出させる映像あり。
特に前者ではアメリカンたちがちょいウケしていた。(ボックスオフィス1位だけあってほぼ満席)
私にとってはムービーシーズンの封切りでしたが、残念ながら「別モノ」としても全く楽しめない作品でした。
この小説は絶対に原書がおすすめ。
夫妻それぞれの自分語りに、愉しみがギッチリ詰まっている。