英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

神は愛のマッチメイカー イマキュレー・イリバギザ『生かされて。』

久しぶりに紙の本を読みました。
いや、Kindlerになってはや4年、図書館すら滅多に行かなくなってしまいました。
Kindleを開けばそこが図書館。

イマキュレー・イリバギザ 堤江実訳『生かされて。』
激動のルワンダを生き抜いた女性の記録として高い評価を受けているのですが、今年になるまで私は彼女を知りませんでした。

この本で何よりぴったりきたのは、彼女がいかに神と交わってきたかが実に具体的に書かれていることでした。
タタミ1畳にも満たないトイレに8人が息を殺して3か月を過ごす。
その時間、イマキュレーは一心に神を味わうのです。

祈りによって、「トイレの前にタンスを置く」「英語を学ぶ」という知恵が与えられた、というのは非常に興味深い体験です。

彼女は、後の慌ただしい生活の中、「恐ろしいことに、あのトイレに戻りたいと思うほどだ」と神との蜜月について書いています。

ようやく安全な場所に逃げおおせたイマキュレー。
新しい使命を通し、徐々に回復しつつある、と感じた彼女は「人生をシェアする人が欲しい」と願うようになります。
神が一番のマッチメイカーだと知っている彼女は、あることを実行し、一切を神にゆだねました。
3か月後、現在の夫が与えられたのでした。

私も全く同じことを行って生涯の友を与えられた経験があるので、姉妹のひとりとして親しみを感じました。

神に信頼するすべての人に、また希望を求める人に読んでいただきたい、真摯でシンプルな信仰告白の書です。

訳者の堤江実氏は、ジャーナリスト堤未果氏の母上。
良訳なのですが、できればキリスト者に翻訳していただきたかった。
どちらかというと、日本で言うところの「スピリチュアル」方面の方のようで、「キリスト」が伝わっていない、「何か大きなものの力」的に誤摩化されているのが非常に勿体なく感じました。

原書Left to Tellは非常に読みやすいです。
Steve Erwinとの共著ではあるものの、彼女が身を隠していた間、「これからは英語が必要になる、私は国連で働こう」と啓示を受けてすし詰めのトイレで学び続けたことの意味がここにもあるのです。
ついでにいうと、彼女がフランス語ができたことも、彼女の仲間のツチ族のサバイブに大きく貢献しています。

「神さまが備えてくださる結婚」については、この本がめちゃくちゃおすすめ。

(ご参考:Kindleもってないから読めない!という方。Kindle書籍は専用端末がなくてもPCやタブレットで読むことができます。)