英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

私はなぜ読書好きになったのだろう

なんてことない記事なのだが、なぜ自分は本が好きになったのか思い出してみる機会になった。

安達裕哉氏「どうすれば部下や子供の読書嫌いを克服することができるか?」
http://www.huffingtonpost.jp/yuuya-adachi/hate-reading-improve_b_4876994.html

自分が育った環境で、最初に本にふれたのは、やはり母の読み聞かせ。
それから、託児所がわり(と思われる)に押し込まれていた週末夕方の教会学校でのおはなしが大きいと思う。

この教会学校の先生は実に話上手で、1人何役もこなしながら聖書の物語を再現してくださった。

数年間渡米していた小学生のころは、ほんの数冊の日本語の本をずっと読んでいた。
今でも覚えているのは、
『吉四六さん』
『おしゃれねこチロ』
『おばけのアッチ』
である。
「チロ」は今思い出しても泣ける。「チロ」が仲間に受け入れられるシーンがもう。

ちなみに、宇多田ヒカルも在米中は「親が『吉四六さん』とかを読んでくれた」と言っていてビックリした。
今思うと、同じトンチ物語なら、一休さんのほうがメジャーな気がするが、なぜきっちょむさん。。。

残念ながらこの頃、英語の本を読んだ記憶はない。
母が「ピーナッツバター」という「学習幼稚園」みたいな雑誌をキンダーの通信販売で買ってくれたのだが、迷路やステッカーがついていただけだったと思う。

ただ非常に不思議なことに、私はキンダーにいるうちにアルファベット、簡単な単語が書けるようになった。
基本的にキンダーではアルファベットカードで遊んだりする程度で、読み書きは習わない。
それでも学期の終わりには、お絵描きに"kite""strawberry"などと単語を書けるようになり、アメリカ人のクラスメートに「friends、って書いてくれない?」とか頼まれたりしていた。適当に引き受けていたと思われる。

日本に戻ってからは、主に「児童館から借りてきた本」「母が公民館から借りてきた本」「たまーに買ってもらった本」「祖母宅にあった本」を読むようになる。

中でも、児童館本の「少年探偵団」「小学生の落語シリーズ」、母本の『赤毛のアン』全集、買ってもらった本の『大草原の小さな家』シリーズ、子ども向けの原爆ルポ本、祖母本の『今日も生きて』あたりが忘れがたい。

それにしても当時は戦争モノ、闘病モノがたくさんあり、かつ子どもたちの人気が高かったような気がする。
今もそうなのだろうか。

また、かろうじてマンガをたくさん読んだのも小学生、中学生まで。
どこの図書館にもそろっていた『はだしのゲン』、一時は死ぬほど楽しみにしていた「りぼん」、手塚作品、『エースをねらえ』『ベルサイユのばら』。
(古いマンガが混じっているのは、当時クラスで「目がキラキラの昔の少女マンガを真似してよいこノートに絵を描く」のが流行っていたからである。このために古本屋に1冊100円のを買いに行った。忘れもしない最初に買ったのは『エースをねらえ』7巻である。)

中学卒業のころからなんとなくマンガからは遠ざかった。
部室に紡木たくとかあったけど、なんかわずらわしくて...
(ここ数年、電子書籍を手にして新たに良作に出会ったりはしているが、いわゆるベストセラーのマンガを私は全然読んだことがない。)