The Atlantic掲載のレビューの目の付け所とデリバリーがとても気に入って特に冒頭2段落はほとんど覚えて反芻するほどなのだが、緑内障のためにドライバーをあてがわれたと書かれているのは脚本と違う。 An Electrifying Adaptation of a Murakami Short Story
原作に引っ張られたのか、事務局のドライバー予算の説明を聞き流したか。
まあ、確かにあの改変は説得力がなかったのでレビュワーが思い込むのも理解できる。原作を読んでいればなおさら。「家福には本人に気づかない死角があった」というメタファーが重要すぎるし、なぜ診断ついてから2年たっても長距離運転をしているんだろう、実際に劇中事故ってるのに本人は怖くないのだろうか、とか疑問が湧いてしまう。
やっぱり、努力実力というよりは all about 運だよね。
ウィリアムズ姉妹がリチャードとオーラセンの子としてズルい大人から守られ、賢く育ったことも含めて。
彼女たちに限らず、米国の場合、基本的には若いスポーツ選手に学業優先のアイデアがあるというか、有名大学のスポーツ奨学生もある程度の学力を条件とするところが健全だと思う。『The Blind Side しあわせの隠れ場所』に描かれていたとおり。(選手の7割が引退後に破産するらしいNBAは違うのか?)
便所休憩長すぎ事件は最近もあったね。チートしてんじゃないかと疑われて3分以内のルールができたとか。
【2/2022追記】
NetflixドキュメンタリーNaomi Osakaを見たら、大坂選手がまさに
Tennis is not necessary for anything.
と言っていた。自分は好きだからやってるけど、世の中にテニスは不要だし、それよりも大事なことがたくさんあると。
もちろん、この認識の上で、彼女は「今、つらい人たち」の代弁者を引き受けていて素晴らしすぎるのだが。