オリヴィア・コールマンのartsを味わう作品。意識の流れの書き込みが素晴らしい。
ニーナまわりの人々への屈託、映画館で沸いた怒りからダンパで超笑顔になるところまで矛盾がない。平気な顔で良くないことをしても狂気は感じない。(私の趣味としてサイコパスみが表出した瞬間に冷めるのでこれ大事)
が、映画としては長く感じた。特に「娘」がどう消えるのか見えてくる「転」以降。
どのくらい長かったかというと、おととい見たばかりの『ドライブ・マイ・カー』は本当に3時間もあったのだろうか、と相対性理論に思いをめぐらしてしまうくらい長かった。
映画館の予告編だけで「これは見たい!」と思った映画は久しぶりだったので、楽しみにしすぎてハードルを上げてしまったかも。
パンデミックで子どもからひとときも離れられなくなったために苦しんでいる保護者は想像以上に多いと思う。
身近でも家の中でFワードで怒鳴りつけたり、暴力で警察沙汰にまでなったり...。
あの、"wake up! wake up!"って起こされるの、疲れてるときはマジで切れそうになるもんね。
アノ人、まさかエド・ハリスじゃないだろうな、とドキドキしたアパートの管理人、やっぱりエド・ハリスだった。ちょっとショック。
大晦日からNetflixで全世界公開。
なんと『ナポリの物語』のエレナ・フェッランテがナポリ以前に書いた(ほぼ)同名小説『La figlia oscura』が下敷きになっている。
トレーラー。