まいった。
「私にとって一番大事なことが何だか分かるかい?今、ロイドと話をしているこの瞬間だよ」
で、トントン、とドアを叩かれ、撮影中だというのにミスター・ロジャースがロイドをみとめてヤアヤアと歓迎に歩み寄る姿に嗚咽が内臓から突き上げた。
迷子になっていた羊を見つけて大喜びするイエスじゃないですか !!!
それから、彼が言葉を発するたびに涙がとめどなく流れた。
ドキュメンタリーWon't You Be My Neighbor? がフレッド・ロジャース思想のテキストだとしたら、本編は実践編である。
人を「プレシャスな存在」として尊重するとはどういうことなのか、具体的なふるまいが描かれているのだ。
Loveは動詞で、目に見えるもの。
「ミスター・ロジャースが私の名前を知ってた!」というお連れ合いの言葉が象徴的です。
わたしの目には、あなたは高価で尊い。 わたしはあなたを愛している。(イザヤ43:4)
物語全体としてはロイドの話が長いな、と思わないでもなかったが、実は主役は彼なのです。
この映画のネタ元になったEsquireの記事、早速読んだ。
TOM JUNOD, Can You Say...Hero?
キリスト者としての側面がより深く書かれている。彼の「朝飯前」をぜひ見習いたい。
20年前の1本の記事がどのように立体に織り込まれたのかが分かるのも面白い。
次の描写には膝を打った。ミスター・ロジャースのこの姿勢ゆえに私は泣かされたのだ。
He finds me, because that's what Mister Rogers does—he looks, and then he finds.
番組セットや当時のニューヨークのニュアンスを描き込んだシネマトグラフィが素敵。
ミスター・ロジャースで育った人たちや、その子どもたちにとってはまた格別の映画体験になるのでしょう。
傷ついた者はキリストのまなざしに気づくことができる。
感謝祭やクリスマスに向けて神聖なホリデームービーでした。
悲しむ人々は幸いである。その人たちは慰められる。(マタイ5:4)
映画館で完全な無音状態を経験したのは初めてかもしれない。
もしもトム・ハンクスがまた賞などとったら、授賞スピーチで「感謝の沈黙」を再現してほしいですね。
トレーラー。