『ハリエット』の時代から170年、ここにもまたアフリカ系アメリカ人の出エジプト記が。
脱構築半ばで倒れる(少なくとも地上では)ロードムービーは『怒りの葡萄』『テルマ&ルイーズ』の系譜。
常にクイーン&スリムを導く十字架。昼は雲の柱、夜は火の柱。
いかなる旅であろうと感謝する、とクイーンは神に祈る。
ユダのトレーラーハウスにまで十字架があったのぅ...。
連休最終日、おいしいものでも食べて帰るつもりだったが、相方ともども何だかひどく悲しい気持ちになってただ無言で帰ってきた。
これ、よくもまあ感謝祭に公開したよね。
スリムの「普通にいい人」キャラクターは興味深い。キレたり怒鳴ったり汚い言葉を連発したりしないでくれてありがたい。
今回の旅で巡ったのはオハイオ、ケンタッキーなど。
昨日スリムが「寒いから早くしてくんない?」って言ったせいで事件になったというのに、翌日にはクイーンがスキンピーな衣装を選んでて、アメリカの広さを実感したことでした。
目に見えないシステムの頑強さ。Justice for allへの道のりの果てしなさ。
再び、デヴィッド・フォスター・ウォレスのスピーチ、This is water をかみしめる。
(ご存じない方へ、NewsweekやTIMEなどの各種卒業式スピーチランキングでは常に最高評価、2005年のジョブズスピーチよりも有名な作品です。探せばスクリプトはもちろん、熱意あふれる邦訳もたくさん見つかります)
たまたま今日出会った佐々木ののかさんのブログにも、水を意識し続ける闘いが描かれていて共感した。
結婚も交際もフィットしない それでも私が“公”が気になる理由
トレーラー。