英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

映画 Won't You Be My Neighbor? を見た。Thank you, ミスター・ロジャース!

拍手。『RBG』でも思ったが、このような米国史そのもののドキュメンタリーを大勢の観客と一緒に見られたのは良かった。
Mister Rogers' Neighborhood の第1回放送の21世紀とのシンクロぶりには笑いの渦。
それに、彼の番組やボビー・ケネディの死をリアルタイムで知らなくても、マコーリフ先生の悲劇や911に遭遇しての狼狽には記憶がある。
その時の「彼の言葉が聞きたい」という切なる気持ち。

実はフレッド・ロジャースという人を私は知らなかった。
トレーラーの冒頭を見た時は、「おっ、ジム・ヘンソンのドキュメンタリーかな?」と思ったくらい。
でも調べたら、放映開始はMister Rogers' Neighborhoodと同時期だった...80年代在米時はセサミを見たことしか覚えてない...。

映画ではロジャースがショービジネスに入る前までの半生や、私生活についてはほとんどふれられていないが(と言っても、私生活でも「ミスター・ロジャース」そのままだったと言う証言が挟まれる。そりゃそうだろう。偽善では子どもの友は務まりません)、彼の番組づくりと子どもたちとの関わりについてはたっぷり。

パペットのダニエルを通してしか話せないことがあった、というのは想像がつく。
でも、彼の番組では「間」「静寂」に敬意が払われていた、という事実には驚きがあった。
「テレビ的」とは正反対だから。
キッチンタイマーをかけて1分間眺めるとかね笑

なぜか、昔「笑っていいとも」が野球中継と重なって、出演者が野球を見る風景が延々と映し出されたのを思い出してしまった。あの時は「仕事しろよ」と思ったけど、キッチンタイマーのほうはサボりに見えないな。
一瞬一瞬に命をかけているか否かの違いだろうか。

大人向け番組はそれほどうまくいかなかったこと、ゲイダーエピソードや彼のメモリアルで掲げられたプラカードなどのエピソードは、観客が身を乗り出したところだ。

生涯、1人1人のプレシャスさを訴え続けたロジャースはキリストの香りをまとった人。
リパブリカンかくあるべし。
この作品のおかげで出会えて本当によかったな。

私も、何も「スキャンダラス」なことはできなくても、人の話に、そして自分の声によく耳を傾け、隣人と足を洗い合っていきたいものである。

しかし、主であり、また教師であるわたしが、あなたがたの足を洗ったからには、あなたがたもまた、互に足を洗い合うべきである。(ヨハネ13:14)

帰って来て初めて気づいた。ウチの門に掲げられているのはフレッドのマジックナンバー「143」ではないか!
これから毎日、帰宅するたびにこの神の温かいメッセージに迎えられることになるだろう。

11/2019追記: ミスター・ロジャース的愛の実践についてトム・ハンクスが語ってくれます。
ingoditrust.hatenablog.com

「隣人」が送る知恵の言葉。

子どもたちと交わした書簡集。もっと早く出会いたかった。

ロジャースの言葉で育った人たちと、ロジャースを知らない子どもたち。今こそ彼が必要だ。