英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。映画、英語、栄華。

映画 Stronger を見た。ジェイク・ギレンホール『ボストン ストロング ダメな僕だから英雄になれた』

典型的な3/4星映画っぽくて関心は低かったのだが、ラジオでギレンホールのインタビューを聞いて。
インタビュアーが結構厳しくて、
「実際にハンディキャップを持つ役者を起用しなかったことに対する批判」
「この事件を映画に仕立てても被害者のベネフィットにはならないよねという批判」についてビシビシ聞かれている中で、ギレンホールは(同様の質問は初めてではないだろうに)訥々と、「この役を本当に自分がやれるのか考えた、そんなに自分、強くないし!と悩んだ。そしてそれはジェフの気持ちそのものじゃないか、と気づいたんだ」と。

全員熱演だし、特にフェンウェイの場面は大リーガーたちの目が優しくて心打たれた。
めっちゃクリシェだけど、"ストロンガー"煩悶期を経て、「ちゃんと助けてくれなきゃ!」と友達に告げる、野球練習シーンも良かった。
でもなあ、結局、軍隊アゲになるんだなあ...
こうしてどんなことがあっても美談をひねり出すアメリカの八起き根性を見て、テロリストはいい加減むなしくならないのだろうか。

アメリカ人であることは時にしんどい。やっぱりヒーローでないといけないから。
でも反面、正面から人間の弱さを認めて、「人間てダメ」を前提に設計されているのがアメリカのシステムだったりする。
不思議な国だよ、つくづく。

本物のジェフさんカップルについて私が覚えているのは、事件直後から立ち直るまでの2人の軌跡を綴った4毎組の写真画像。
ツイッターでエエ話として拡散されていて、もちろん愛にあふれた素敵な写真だったのだが、「彼女、着てるものがずっと同じじゃない?」というリプライがあって「あ、ホントだ」と笑ってしまったんである。
経年変化写真、要注意である。

ボストン、いいよね。今年、もっとボストンを楽しむならこの映画。フェンウェイは出てきませんが → 映画 Brad's Statusを見た。

原作、ジェフの回顧録。クリーブランド監禁事件ホイットニー・ヒューストンのママのメモワールもそうだったが、とにかく悲劇から出版までの時間が短いのだ。記憶が薄れないうちに瞬時に出る。被害者が、バンバンテレビに出る。で、本作や映画Roomにも描かれていたように、善意の応援や寄付もバンバン集まる。
アンビュランスチェイサーならぬ、サバイバーチェイサーがいるのでは?と思うほど。

トレーラー。