英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

映画 La La Land を見た。夢を追うならスターの街。『ラ・ラ・ランド』

チケットもぎりのお姉さんに"La La Land. You're loving it"と言われる。
ええ、気に入りましたとも。
冒頭の舞台、フリーウェイ105、110は私のゴスペルロードだ。
私にとってはLAはCity of Angelsだけど、この映画ではCity of Stars。
切なく愉しい映画だった。

気に入ったチューンはその出だしと、2人の初めてのタップダンスのシーン。
プラネタリウムのフライングシーンはイマイチ… 映像の密度が低くて。

終盤のオーディションでエマ・ストーンが歌うAudition (The Fools Who Dream)には泣かされた。
コーラスラインのWhat I did for loveを思わせる、敗者にも寄り添う楽曲で、もうブンブンうなずきながら拝聴。

その後のグリフィスパークでの2人の最後の会話も、セバスチャンの
「(ミアがifというのを言い直して)When、オーディションに受かったら、全てをかけて打ち込まなければいけない」
というセリフに涙。彼もその後自分の道で成功したのだし、犠牲と言うと大げさかもしれないけれど、でもやっぱりミアのために自分の望みを1つ捨てたんだ。
サンドラ・ブロックに命を託したGravityのクルーニーや、娘のために親子の関係を諦め悲しい大芝居を打ったStellaのベット・ミドラーを勝手に連想して再泣き。

本作の大成功はハリウッドの自己愛ゆえだと思う。
LA LA LAND住まいとして、少しは分かるような気がする。
あと、新大統領が誕生して、この作品世界にすがるような気持ちもあるし。

ホリデーにふさわしい、ギフトなミュージカルでした。

ラ・ラ・ランド(字幕版)

ラ・ラ・ランド(字幕版)

  • ライアン・ゴズリング
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師走です。私の個人的な2016映画トップ3はこちら

サウンドトラック。

トレーラー。

開演前のトレーラーで、「ト**プ就任してすぐにこの映画やばい…」と思ったのが、年明け公開のPatriots Day。
ボストンマラソンのテロ事件を下敷きにした作品らしいけど、もうタイトルからしてまずいし、内容もインディペンデンスデイみたいなパチ感がありそうだった。でも公開前の今のところ、評価はいいようだ…