英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

映画 Lucky を見た。ハリー・ディーン・スタントン is『ラッキー』

注:ネタバレあります。
スタントンの遺作。
実は彼が2週間前に亡くなったことを知らずに観に行った。
「彼がオスカーの舞台に上がるところ見たいな〜」なんて思いめぐらしながらノンビリ帰ってきて、今、彼のプロフィールを見てアングリ愕然。100歳の壁は意外に高いのな...

Ebert 4/4点満点(彼は、同じく今は鬼籍に入っているEbertのお気に入りの脇役だったそうだ。wiki情報)、無神論者が主役ということは…

また、『パーソナル・ショッパー』『ア・ゴースト・ストーリ—』に続いて、
あかんやつなのでわ!!!

と警戒するも、スタントンの人生に最上の敬意を払った良心的で真実な作品だったと思う。
何より、言わせてもらうが彼は無神論者ではなかった。れっきとしたクリスチャンだった。
つまずいたときに、Jesusを救い主と認めて呼び求めていたもの。
3周回ってギャグでも、口に出したことは変えられませんよ。
今ごろ天国だよ、良かったね!

まあ、実際にラッキーが出した人生の結論はnothing、そしてsmileだったのだが、それって結局愛でしょ?で、愛は神でしょ?

こじつけはこのくらいにして、個人的な見所ポイント。

●脚本も演出もかなりあざといのだが、このじいさんが言うならいいか、と思えてしまう。
こういうのをシニアディスカウントと呼ぶのだな。

●スタントンは沖縄戦に従軍したというが、その記憶がダイナーで出会った海軍のじいさんによって語られる。
バンザイクリフ的アカウントを美化してもらっては困る。
ところで私はアメリカ生活でJ-pと呼ばれたことが一度だけあるが、それが若い子だったのにわりと驚いた。
サンディエゴだったから、軍関係の家族でもいたのかもしれない、と今日思った。
この戦争の思い出を語るじいさんを見て分かるように、アジア人を見てJ-pという言葉と結びつけるのは一定の年齢より上の人なので。

●私は言語オタだが、なぜかスペイン語とは相性が良くない。
大学で4年も第三外国語として授業を取ったし(勉強した、とは言わない)、カリフォルニアに来てからは当然スペイン語話者の友人が増えたので、地域のクラスにも行ってみたりしたが、どうも喜びを感じない。
それどころか、失礼ながら日々聞こえて来るスペイン語にイライラしたり、ラジオでマリアッチやフラメンコが聞こえて来るとチャンネルを変えたりするほど。
同じラテン語系のフランス語、イタリア語は大好きなのになぜだ!

でも、この映画でラッキーのスペイン語歌を聞けたのは実にprivilegeだった。
なんというか、英語や日本語よりもずっと、ハートに近く感じた。
corazónて本当に美しい響きの言葉だなあ、とうっとり。(今調べて知ったが英語のcourageのc-rと同じ語源だと!!!)
元々to God, godspeedの意のadiósもいいよね。

tips、「外国語との相性」はポリグロットにとって面白いテーマで、言語オタのmeetupなんか行くと場持ちが良い。

●なぜかディズニーランドのウェスタンランドを思い出す。ハーモニカのせいか。
ディズニーには10年以上行ってないが、私はビッグサンダーマウンテン周りが一番好きだったのだ。

●たまたま昨日、その存在を知ったばかりのリベラーチェの歌唱映像が出て来て驚く。
こういうのを引き寄せというのだろうか。 ←ニューエイジ的発言

●SATCでキャリーから付箋1枚で逃げた男バーガーが出て来てウケた。


ラッキーみたいにサボテンを見上げるたびに思うのだけど、サボテンは手を上げて神を讃えているように見えるのと同時に、空に突き出す男根にも見えるんだよね。
主の造られたセオリーにひれ伏す。

God's in His heaven - All's right with the world!

ラッキー、Cheers! そして、R.I.P.