英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

映画 Dark Waters を見た。リーガルスリラー『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』

わたしはまた主の言われる声を聞いた、「わたしはだれをつかわそうか。だれがわれわれのために行くだろうか」。その時わたしは言った、「ここにわたしがおります。わたしをおつかわしください」。 (イザヤ6:8)

ドクター・ナカムラの長年にわたる活動について聞いたとき、彼はきっとキリスト者だろうなと思った。
ミッションを前にすると何も恐怖がなくなるのだ。家族を置いていくことさえ。

ビロット弁護士も言った。I'm still here.

本編に描かれる彼もその家族も犠牲者たちも皆、キリスト者。
さもなければ、10年以上もあの重圧に耐えられまい。
家族を伴って水のきれいな遠い地に逃げることだってできたのに。

逆に、神との契約なしに石を投げつけられながら意志を貫ける人はそれこそ超人だと思う...。ちょっと病気の可能性もあるかも。

もうひとつずっと頭に浮かんでいたのは、日本の原発ははるかにやばいということ。
放射能が人体に害を及ぼすのは確かだけど、原因と被害の関連性が見えにくい。随分後になってからうっすらデータにあらわれる可能性もある。この映画みたいに訴えても勝てなさそう。50年後に責任を自任する人もいないだろう。

そういえばオペレーショントモダチで被爆させられたと訴えた軍人さんたちはどうなったかなと調べたら、やっぱり決着なんて当分つかなそうよ。
San Diego judge dismisses U.S. sailors’ Fukushima radiation lawsuits, rules Japan has jurisdiction

五輪の聖火リレーの出発地点、放射線量が高いらしい。やめようよ、ほんとに。
Radiation hotspots 'found near Fukushima Olympic site'

本編の元ネタになった報道の一部。
The Lawyer Who Became DuPont's Worst Nightmare

トレーラー。

帰りにいいことがふたつあったのでメモしておきたい。

FedExに寄ったら、カウンターにかつてないほどの長蛇の列ができていた。
しばらく1本の列に並んでいたら、「買い物だけ?だったらあちらの列へ」と案内されて、隣に新しくできたレジ列に移動。
それでも3番目のまま全然動かない。
5分ほど待っただろうか、別のスタッフさんが来て「あなた買い物だけなんだよね?あっちで通すからついてきて」と言われて旧列のさらに奥にできていた列の前へ。
聞くと、最初に私の後ろにいた親子連れのおじさんが、「あの人はもっと前から待っている」とわざわざ言ってくれたらしい。
お礼を言うと、「いやだってフェアじゃないじゃん」とさらり。
ありがとう。

通りに出て歩いていると、信号待ちをしていた車の男性がこちらを見て「YES!!」と絶叫してきた。
まあ、ただの若者グループの酔狂だったんだけど、神の約束と、ジョンとヨーコの出会いのきっかけになったヨーコの作品 Ceiling Painting を思い出してちょっと励まされた。

For no matter how many promises God has made, they are "Yes" in Christ. (2 Corinthians 1:20, NIV)

なぜなら、神の約束はことごとく、彼において「しかり」となったからである。(第2コリント1:20)

Ceiling Painting, 1966
I was an outcast in the avant-garde because the rest of the avant-garde was trying to alienate the audience. But i was trying to say 'YES.' I was trying to communicate. I was trying to say 'LOVE' and 'PEACE' and 'YES.' - Yoko Ono

I was not happy with my life so I wanted to say 'yes' to me. Yes, yoko, don't worry. I wasn't expecting anything. But it worked, didn't it?!" - Yoko Ono

YES!