英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

映画 Sorry to Bother You を見た。下北沢小劇場的『ホワイト・ボイス』

各所レビュワー陣が絶句しつつも(「どう形容していいか分からん」という声多数)、星を大盤振る舞いしている作品。
「スリラー」のようなラストに観客席も"Oh, S--t!"の合唱に。

残念ながら、私は嫌いでした。
下北の劇小とか駅前とかでこういうのよくやってた。
ついでに苦手な園子温監督の作品を見てるみたいだった。

ホワイト・ボイス (字幕版)

ホワイト・ボイス (字幕版)

  • レイキース・スタンフィールド
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ブーツ・ライリーという人の初監督作ということだが、全体的にものすごーく間延びしていたと思う。
『ハート・ビーツ・ラウド』ほどじゃないけど、下手な翻訳小説を読んでいるような見辛さ。

「テレアポにはホワイトボイス(白人風の声)を使おうぜ!」というネタ振り自体は食傷感があったが、いくつかのメディアが、声のトーンが持つ社会的意味を考察していたのは興味深かった。
そういえば、スーツケース1つでNYに出てきたマドンナがデモテープを配っていた頃、歌だけ聞いた業界人は彼女をアフリカ系だと思い込んでいたらしい。(『マドンナの真実』に詳しい)

『君の名前で僕を呼んで』のオリヴァーがグル役。彼のランクはそれほど高くないらしい。

『ブラックパンサー』でも名目上、舞台だったオークランド。治安悪い感満載。あまりにもイメージどおり。
友人が市に雇われて引っ越したけど、「アメリカのあらゆる町を訪ねたい!」私ですら、あんまり遊びに行きたいと思わないんだよね...。

いわゆるホワイト・ボイスについて詳しくはこちら。
ingoditrust.hatenablog.com

トレーラー。