英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

映画 BlacKkKlansman を見た。スパイク・リー監督『ブラック・クランズマン』

シャーロッツビルの事件からちょうど1年の今日、極上のエンターテイメント風刺劇を見ることができた。

ブラック・クランズマン (字幕版)

ブラック・クランズマン (字幕版)

  • ジョン・デヴィッド・ワシントン
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情報量が多いのなんのって、それでいてとても軽快だし、すんごく面白かった。
髪型のせいかいつも同じに見えるアダム・ドライバーだが、本作で初めていい!素敵!と思った。

血にこだわるのって根本から論理破綻しているから虚しいのだけど(血液型占いを信じ込んで騒ぐようなもん)、そのidiotさがアダム演じるフリップをユダヤ人として据えたことで強調されていた。

デュークとかクリスチャンなんですよね...。聖書のどこをどう読んだらああなると?

そして相当に「アメリカ語」を堪能できる作品でもあったのだが、『ホワイト・ボイス』の「ホワイトボイス(白人風の声)」の補足がこんな直近で得られるとは驚き。
しかも、こちらの物語も電話でのトリック、かつテレアポではなくて「あの人たち」まで騙くらかして信頼を得たということで格段にレベルが上(?)です。一応デュークなりの発音理論(??)もあります。みんなでめっちゃ笑いましたけどね。

シャーロッツビルで犠牲になったヘザーさんはじめ、自由のために闘って倒れたすべての人に、Rest in Power.

ロン・ストールワースの原作。いやあれが実話だなんて...早速買いました。

邦訳は丸屋九兵衛氏監修、なるほど。

トレーラー。

ところで今日、ラジオのクイズショーの「今週の時事ネタ小ネタ」にポンポン答えていくコーナーで、「日本で$9でレンタルできるサービスとは?」というクイズがあった。素人回答者が即座に出した答えは「セックス人形」。。。ブー、ハズレ。
正解は「おっさん middle age man」で、まあその後いろいろ話が盛り上がっていたのだが、私としては、そうか、とりわけ日本好きでもない素人の間にも「日本といえばヘンタイ」というイメージが広まっているのだなあ、と感慨深かった。

ついでに、医大の女子受験生差別の件、こちらの媒体でかなり取り上げられていて、逆に私が「深刻なスキャンダルなんだ」と教えられた次第。
ハーバードのアジア人傾斜の記事を読んだばかりだったから、その手の話じゃないの?みたいに思った私が間違いでした。
特にSkimmに書かれていたのが驚いた。3年間毎日読んでて日本ネタって4回くらいしか見かけてなかったもの。

確かに女性を一律に不利に、って明確に憲法違反だよね。
今の政権の人たちがわりと聞いたことない大学を出ているので、日本の面接も推薦状もエッセイも要らないペーパー一発入試ってわりと機能してるよなーとか思っていたのですが。