英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

映画 Full River Red を見た。チャン・イーモウ『満江紅』

今年の春節に大成功を収めたCCPお墨付きのヒストリカルブラックコメディ。
ドラクエ3みたいでなかなか面白かった。

目に見えるものに忠義を尽くすのはきついよね。

女性の被疑者のボディチェックにわざわざ女性を呼ぶところ進んでるやん、と思ったが、実際には穢れだとか人前で接触するのタブーとか、人権以外の理由だったんだろうな。

観客席はほぼアジア系だったと思う。
結構ウケていたので中国語を解す人も多かったのだろう。
私は言葉以外でわかるところ以外笑ってない。
今のはどういう意味でおかしかったんですか?教えて!といちいち聞いて回りたかった。

冒頭に制作元のモーションロゴがいくつも流れるのだが、漏れなくイモくてびっくりした。マップも延びてたりしてローカルCMですか。
映画の美術はいいのに、このセンスのギャップはなんなのか。

おびただしい人を「刺す」「切る」場面を眺めながら、銃とか弓矢とか爆弾とか、相手の肉や臓腑を感じられない武器ってよくないよなぁと思っていた。
いやもちろん、フルコンタクトの武器もないほうがいい。ないほうがいいんだけど、相手の痛みを全然共有できないリモート武器、人類にとってよくないよ...。
今週、もはや何度目か分からんライフル規制の署名をした。
乱射事件が起こるたびに犠牲者の誰かが倒れる間際にこんな活躍をした、と報じられて「ヒーローだ」と葬儀に軍まで駆り出して敬礼したりするんだけどさ、今回の犠牲者にも同様の報道があってさ、アホかと思うし、ほんとアメリカのそういうとこ嫌い。わかってやってるんだもん。

トレーラー。