軍用犬レックス号の活躍と、彼を引き取ることを望んだミーガンの奮闘。
評判悪くないのに、あっという間に上映が終わりそうになり慌てて観に行く。
何のてらいもない地味な、淡々とした佳作。
アーミーものを見るたび、アメリカが人命と莫大な資金をかけてヒーローづくりにいそしんでいるのが分かる。
実に虚しい。
デプロイのシーンでずっと、「いったい彼らは何をやっているのか」という思いばかりがグルグルと頭をよぎる。
スズメの涙とはいえ、私がフェデラルに納めた税金の1/4は軍備に使われているので。
さらにこの物語は罪のない(本当に!)イヌが主人公なので、人類のマッチポンプぶりも重なって虚しさ倍増だった。
クリスチャンになったばかりの頃、
「(キングがついていながら)なぜあんないい人が病気にかかる?」
「(キングがついていながら)なぜ震災が起こる?」
といった疑問を人並みに持っていた。
3年ばかりたったある日、トイレで申命記を読んでいてふいに悟った。
「ぜんぶ、悪いのは人間なんだ」
神様、悪くない。理不尽な不幸も天災も、すべては人類全体の罪のせいで起こっているんだ。
そういうわけで、ヤンキースゲームでふたりが喝采を浴びる場面、ミーガンがレックスを引き取れることになり、引退メモリアルでふたりの感動の再会!の場面に…
アホか。。。
(英語で言う場合:"What THE heck is THAT?")
と、呆然のため息ばかりが出てくるのだった。
(前の席の男の子がガン泣きしてたけど… アメリカと人類の茶番にだまされるなよ、少年)
レックス軍曹は2012年に天国にゆきました。
人間なんかのために尽くしてくれて、ほんとゴメン。
さんざん危険な目にあわせた挙句、一般家庭で飼うのには適しない、とか診断くだしたりしてゴメン。
(こうして書いてみると本当に人道にもとる...というのも皮肉な言い方だなァ)
生きててゴメン。
最初のハンドラー、Mike Dowling氏がMeganに出会う前のレックスとの思い出を綴ったバイオ。
彼自身はレックスを引き取ることはできなかったが、ミーガンとレックスのコンビは"a perfect match"だと称賛。
トレーラー。
ホンモノのふたり。ちょっと男前すぎるレックス。