めちゃ評判悪い本作。でも楽しみにしていたのでめげずに見に行く。
想像以上にトホホなシロモノ...。
過去の物語の要素をいろいろつまみ食い、しかもその一つとして成功してない...。
観客からもほとんど笑い声は上がらず。
出演者たちは、原案・脚本のエマ・トンプソンを眼の前にして何も言えないけど、これは製作を進めるに値するのだろうか、ねえ...、という感じだったのでは。
特にヘンリー・ゴールディング。あんな役をふられたら頭の中がハテナでいっぱいになるわよ。
そのエマ・トンプソンの芝居もまた良くない。『レイト・ナイト』は役柄でごまかせてたけど、この方は喜劇はダメだと思う。
そして、ヘアスタイルと衣装のせいもあるだろうか、ミシェル・ヨーがどうにも美しく撮られていない。
『グリーン・デスティニー』、『クレイジー・リッチ!』のあのconfidentな彼女は何処。
一点だけエピソードを挙げれば、ケイトが名前を取り戻したところはスマートだった。
「英語話せや」とヘイトをかまされた移民カップルに、自分も同じ出自だと声をかけ、名前を聞かれて「カトリーナです」と答えるの。
『千と千尋の神隠し』や聖書物語でも描かれたように、自分のIDを認めた瞬間ね。
ロンドンの小路とイギリス英語は楽しめました。
11/11/2019追記、
『マリッジ・ストーリー』にも「トンでる母」が出てくるのだが、全然イヤミがなく、本作のエマ・トンプソンがいまいちだった理由が分かった。
彼女ははしゃぎ過ぎなのだ。
クリスマス映画といえば、今でもこれが一番好きですね。
トレーラー。
監督はミシェルを激賞してるんですけどねえ...。