英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

アカデミー賞 2018 希望(予想でなく)

今週末のアカデミー賞、予想に興味はないけど(賭けやらないから)、希望ならある。すごくある。

面白い記事を読んだ。
Rotten Tomatoesのおかげで、批評家、一般ムービーゴーアーの反響が擦り合わされ、より真に近い「ベストピクチャー」にオスカーが行くようになったのでは?という考察。
How Rotten Tomatoes may have radically skewed the Oscars’ Best Picture race

嬉しかったのは、今年の本命は『シェイプ・オブ・ウォーター』『スリー・ビルボード』の2作品ではあるが、エキスパート談として、『ゲット・アウト』『レディ・バード』もまだpotential winnersだと書かれていたこと。
(とはいえ、今リンク先のオッズに飛ぶと、既にスリー・ルボードの独走状態になっていたが...)

本命2作品はどちらも鼻についただけだったので、『ゲット・アウト』、『レディ・バード』、サプライズさせてくれたらなー。
その際は、監督賞はデル・トロに譲ってもいいよ。でなければグレタ・ガーウィグに譲って。

記事にはさらに、作品賞が眉唾だった時代に玄人が注目したのはオリジナル脚本賞だったと書かれている。
じゃー今年はぜひ『ビッグ・シック』に。

そして一番の希望。
助演男優賞をビルボードの警官じゃなく、『フロリダ・プロジェクト』のウィレム・デフォーマネジャーにあげてほしいーー!いいやん、1個くらいー!

アカデミー賞会員の偏りが問題になった時、聞いて驚いたのは、「そもそも会員が映画を見ていない」という事実だった。

「マイノリティがノミネートされてないって?優れた作品がなかったからやろ?賞にアファーマティブアクション求めんな」と言う方、投票権を持つアカデミー会員の全員がプロ批評家並みに遍く映画を見ているのだ、と思っていませんか?
違います。
自分が見たい映画だけを見てるんです。
だからこそ、投票者のプールに多様性を持たせることに意味があるわけです。

年に数本しか見なかった会員も当然いるはず。
L.A.に"For your consideration"と書かれたビルボードが乱立している所以。

私が2017年に映画館で見た映画ベスト5はこちら

おまけ、今日読んだ記事でもう1つ、その場にいたUberドライバー友人と盛り上がったMITの調査結果。
ドライバーの時給中央値は$3.37ポッキリ!7割以上が最低賃金以下!
ガス代、車メンテナンス(いろいろな人を乗せると傷みも早い)の経費もかかるし、よほどうまく捌かないと典型的な「時給換算したくない内職」に。
このプラスマイナスマイナスぶりは、皆うすうす気づいてたけど...って話だとは思うが。
https://www.usatoday.com/story/news/nation-now/2018/03/02/uber-lyft-drivers-actually-earn-less-than-minimum-wage-mit-survey-suggests/389230002/
https://nypost.com/2018/03/02/uber-and-lyft-drivers-may-make-way-less-money-than-you-think/