賞レースに向けたグレン・クローズのショーケースとしては機能していたと思うけど、それだけ。
翌日には見たことすら忘れてる類の作品。
クローズが「ついにオスカー?」と絶賛されているので、どちらかというと大ごとは何も起こらない、じっくり言葉のすれ違いを描くようなストーリーなんだと勝手に思い込んでいたんですよ。
そしたら、めっちゃ二流のツイストに、狂言回しの伝記作家を仕込むというやっすいドラマでした。
アカデミーの描き方もウソっぽくて(本来、本物以上に本物らしく見えるのが芸術でしょう?)、あのオッサンがノーベル・ローリエというのも説得力がなくて(実際作家じゃなかったんですが)、全体的にかる〜い出来に。
そして今年は積み重なったウソが原因でノーベル文学賞見送り。偶然とはいえ皮肉です。
上映前に流れた予告作品がもう見事にbased on a true storyばっかりで。今年も終わるー!!
原作小説。
浅倉卓弥氏が手がけた邦訳。
トレーラー。