ディザスターものは積極的に見ないが、『ミナリ』の小屋を燃やすシーンの撮影時に自分が撮りたいのはこういうやつだと気づいた、という監督のヤバ発言を聞いて。『ふつうの人々』で傷つくばかりだったマリアンのちょっといいとこ見てみたかったのもある(ちなみに『ザリガニの鳴くところ』は15分で脱落)。
ツッコミどころは多々ありつつ、まあ面白かったのだが、今の政治状況がどうしてもレイヤーとしてかぶさって見えた。
オクラホマといえば『怒りの葡萄』のエクソダスの舞台でもある真っ赤な州。
ダストボウルの地域こそ、民主党が通した気候変動対策を空中分解させてはならないのに。
都市封鎖でやたらzoomミーティングをやっていた頃、ときどき中西部からの出席者が「今シェルターに入ってるんで電波が悪くて...」と言っていた。
この災害は現実なんよね。
日曜、月曜と今週の地球は観測史上最高気温を2度もぬりかえている。
この星はふうふういっている。
アンソニー・ラモスがよかった。
それから、アメリカン・ハニーも濃ゆくチームに参加してましたね〜最後は絶対脱臼だよね〜〜
ラストはこの監督の品の良さが出てて好き。
そうそう、上映前にSpeak No Evilのハリウッドリメイクのトレーラーが流れてすごーくいやーーな気持ちになった。リメイク早すぎない?一度見ただけのあの映画の記憶が克明なことに感心もしたが、あんなに同じ脚本で作り替える意味あるん…。英語で見たいがためだけ?いや、アメリカのスクリーニングオーディエンスの力であのラストは完全に変わったりして...それなら、見たい。ラストだけ。
12ドルで鑑賞。
『オズの魔法使い』のレファレンスが私には感動的。クロサワの天候のとらえ方への言及も。
トレーラー。