学校の吹奏楽で「メモリー」なんかを演奏した経験はあっても、実はまともに『キャッツ』を見たことがなかったのでどんな構成なのかと行ってみた。
ストレスのたまる作品。
ジュディ・デンチが出てくるまでは特に厳しくて、何人か観客が途中退場。
ダンス、特に群舞のシーンはエフェクトがばりばりかけられているのが気持ち悪くて。
耳もしっぽも動かさなくていいから、ダンサーの生の動きを見せてくれ!とひとしきり。
『美女と野獣』実写版と同様、ポストプロダクションがソウルの発露を妨げている。
昔、少し小劇場に携わっていたとき、衣装を着こなせず演技に支障をきたす役者に「衣装に引っ張られている」という指摘をする演出家がいた。
本作はまさにパフォーマンスが衣装に引っ張られてます。
役者さんは引っ張られなかったかもしれないけど、演出が引っ張った。
『コーラスライン』や『ウエストサイト物語』(ベイビードライバーのリメイク楽しみ~)のダンスがCGだったら見るとこないでしょ。
ネコのかぶりものしてても同じです。
ハドソンが歌う「メモリー」は良かった。前列のおじさんがむせび泣いていた。
いかにも人工照明を装った背景は舞台装置っぽくて楽しい。
『グレイテスト・ショーマン』もこんな感じでしたね。
でも、ネコたちの尺の対比が気になった。
全体的にサイズが小さすぎないか。舞台よりもヘンな意味でリアルにしたのかもしれないけど、ベッド上とか線路上のサイズ感が妙だったと思います。
白猫ヴィクトリア役のフランチェスカ・ヘイワード、美しいのだけれどちょっと表情つくりすぎ。バレエ・ダンサーゆえ?
テイラー・スウィフトはテイラー・スウィフトにしか見えない。ボンバルリーナでなく彼女本人のショー。
そしてカメオ出演みたいな出番の少なさ。
どのネコもみんなハグしたらモフモフして気持ちよさそう。。。と思った。
オランダ語字幕で鑑賞。
やはり舞台で見たい。
トレーラー。