『魂のゆくえ』『カード・カウンター』に続くシュレイダーのMan In A Room三部作の完結編。
前2作の要素を足して割ったような話だが、トリロジーの中では一番好きだ。
「過去」の仕込みは甘めだったので、ルイジアナの緑と邸宅、朝の雨の匂いに負うところが大きいと思う。
ただ、お仕事物語は鉄板のはずなのに、Narvelはそれなりにガーデニングの薀蓄をたれているのに、そのへんの面白さはいまいち。
『アウトフィット』と同じく、世を忍ぶ姿にすぎないから、といえばそうなのだが。彼はgreen thumbならぬgreen middle fingerだからな...(ぶちキレてるのにうまいこと言ってしまうシガニー・ウィーバー)。
ポスターを見ただけで「あ、シュレイダーだ」とわかったのはデザインの勝利である。
トレーラー。