閲覧注意作品。
アブグレイブ刑務所の捕虜虐待の記憶を背景に『魂のゆくえ First Reformed』と同じ罪の煩悶の軌跡をなぞる。
実際、『魂のゆくえ』で見たシーンが頻繁に出てくる。
ウィリアム・テルの病み描写はまさにデジャブ。
映画は面白かった。
ポーカーとラ・リンダを間に挟んでようやく人と関われる戦争の「被害者」。
『アメリカン・スナイパー』を見たときと同じ感想を抱いた。
アメリカの罪はアメリカが吸収していかないといけないんだ、って。
モーテルで古いコーヒーを勧められて断る場面が妙に印象に残った。
その意味はいつかふと分かる気がする。
ウィレム・デフォーに似てるけど、こんな(要とはいえ)チョイ役で出るだろうか?といぶかしんで見ていたのだが、やっぱりウィレム・デフォーだった。
あくまで自分比だが、有意に男性1人客が多かった。
最近、マルクス・アウレリウスの『自省録』を引き寄せてるな...。
先週も読んでいた誰かの和書に出てきた(ちょっとKindleをたどったがどの本だか思い出せない。メモしとけばよかった)
もとはギリシャ語読みの神谷美恵子がエッセイで大絶賛しているのを見て彼女による訳書を随分前に買ったのだが読み止しになっている。
今が戻るときなのだろう。
9/26追記:某作家から届いたニュースレターのテーマがまたまた『自省録』!
トレーラー。