英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

「日本人」離れしている天皇皇后両陛下 敬愛する美智子さまのこと

私は紀子さまお輿入れのころから日本の皇室ニュースが好きである。
雅子さまのときなど、三面記事の切り抜きを集めていた。

婚礼前の一般紙は毎日こんな調子で、読んでるだけで幸せな気分になった。

「雅子さんの友人らによると、最近の雅子さんの口ぐせは『殿下に伺ってみるわ』。何かにつけ信頼しきっている様子が伺えるという」

「おふたりも、普通のカップルと同じようにデートを重ねてこられた。皇太子は『時間を忘れるほど楽しい』、雅子さんも友人に『とても楽しい』ともらしているという。テニスのお相手をしていて、(笑いすぎて)「ラケットが握れないこともあるの」というおのろけも」

(残念ながら現物は手元にはない。繰り返し読んだ部分なので、原文と比べ、てにをは以上の違いはないはず)

また、雅子さん(当時)が何を食べたか、なども書かれていて、母が「朝食にシフォンケーキか...美味しそうやな」とつぶやいていたのを覚えている。
「ご友人」が婚礼の日に手記を寄せ、結納の儀の鯛のおすそ分けをもらったことをうっすら自慢していたのも印象深かった。

母の見ていたワイドショーの皇室ネタも大好きだった。
また、かれらについて書かれた本もかなり読んだ。
今も動画サイトで美智子さま特集や過去の映像を見たりする。(そのおやさしい笑顔、おことばにちょっと涙したりもする)

なんでしょうね、そのころは、「誰もかれらを悪く言わない」のが快かったのかもしれない。

だが、林真理子氏が「美智子さまは最後の皇族」と言ったように、国民の犠牲となり身を投げ打ってこの国の礎たるのは今上天皇ご夫妻までだと思う。
その意味で、秋篠宮家にはあまり興味はない。
(でも笑顔がステキで気さくなイメージの高円宮ご夫妻には愛着あり)

今は報道や本でかいま見る天皇皇后両陛下のお姿にじーんとくることが多い。
人さまの下に入ってサービス(奉仕)する姿勢、「皇室は祈りのようなもの」という美智子妃のお言葉に深くうなづき、心から感謝する。
仲睦まじいご夫妻のあり方は、聖書の言うところの「神の結び合わされたもの」「神の似姿」に近いと思う。

そこで、イエスはすわって十二弟子を呼び、そして言われた、「だれでも一ばん先になろうと思うならば、一ばんあとになり、みんなに仕える者とならねばならない」。
(マルコ9:35)

ご高齢だし、アメリカに来られるようなことはないかもしれないけど、そんなときがあるならどの都市でも飛んで行く。
もし、お姿をお見かけするようなことがあったら、多分泣く。
いわゆる真理にふれて聖霊が喜んだときのような、水のような嬉し涙が出ると思う。

最近、日本に住んだことがあるアメリカ人に言われたことで面白いと思ったのが、
「両陛下って、日本人っぽくないよね」。
上に書いたように、おふたりのgenerousで、fair、brave、自己犠牲的な姿勢が、「今ニュースで見聞きする日本人のあり方とは全く相容れないように見える」んだそうだ。

先日も日本の危機のときに「民族衣装でテロに対抗」とKY(って今もう日本で言わない?)全開で安っちい晴れ着姿を披露した政治家たちがいたが、日本を誇りに思うならなぜ皇族を見習わないのだろう。
美智子さまはお見舞い、お祝いひとつとっても、相手のことを考え、ご自身の服装にかなり気を使われると本で読んだ。
それにかれらは自然災害など国民の一大事には、被災者の心情を慮るといった理由で婚礼の発表を延期されたりする。あれ、「いつになっても発表できないんじゃ...」と心配になるよね。
そんな、人のいたみに対する想像力、弱さに対する共感、人にかしづく態度が「美しい日本」の姿なんじゃないの?
「日本を取り戻そう」。

もう一度、天皇皇后が「日本人の象徴」であることに感謝したい。

ちきりんさんが紹介しているこのエピソードも素晴らしい...
おふたりのご見識に感動
まあ、これとセットで思い出すのが、「ダイアナ妃は来日時、パーティ会場に入った瞬間、一面の日本人を見て一瞬ウゲ、みたいな蔑むような表情を見せた」説なんですけど。

数々の皇室本を読んできたものの、「決定版」と言えるのがすぐに思いつかないのは、やはり直接に皇族を知る人が書いたものが少ないからかな。
皇太子の養育係であられた「オーちゃん」が書かれたものはその中では最も事実に近いのかなと思う。

言う間でもなく、美智子さまがご自身の読書体験を英語で述べられたスピーチは胸を打つ。

<追記>
この本、絶対Kindle化してほしい。パイロット版の評価がSNSで回ってるけど、とても素晴らしいようだ。
(最近の陛下の危機感に満ちたお言葉を聞いていると、当然だと思う)

蛇足だが、読書体験としてサスペンスを読むように面白かったのはこれ。
(刊行は10年近く前。雅子妃の闘病はそのころから続いているのである…おいたわしい)
雅子さまのアメリカ体験、職業生活に興味があって手にとった。
裏付けが足りない会話なども描かれており注意が必要だが、アメリカ、オーストラリアで皇族に知己を得た英語話者のインタビューが載っている点で他の提灯本にはない確かな一面もあると思われる。
著者の結論としての「雅子さまがお輿入れを決めた理由」もおそらく事実の一旦であるし、結部の一文は非常に切ない。妃の祝福を祈る。

日本での出版は当然モメたようだが、一応完全和訳も出ている。