Sooo many things going on...
でもドラマとして面白かった。
家父長制に抵抗する女性たちが精神病院に突っ込まれた19世紀の物語。
ヨーロッパには旧精神科病棟のユースホステルやホテルがいくつもある。その部屋を思い出しながら見た。
霊が見える奴はヒステリーだ病気だ、と診断する男氏に対し、「神はいいのになぜ霊はダメなのか。少女だったらいいのかよ?(聖母の声を聞いたというルルドの少女を例示している)」と反論するEugénie。
それな。女性に理を認めない。ほんで都合のいいときは搾取する。toxicだよ。
彼女たちの味方になる男性が性的少数者だけ、というのもなぁ。
この映画を見ているうちに、人類の大発明「人権」について無性に学びたくなり、ひとまずすぐ手に入るものとしてドイツの教科書Menschenrechteと日本語の入門書をDLし、州立大学が提供しているオンラインクラスに登録した(入門、概要のクラスは意外となかった。いいものをご存知の方はおしえてください)。
最近だと日本の入管、テキサスの国境等々、まだまだ地続きの問題が沢山あるので。
精神に病を抱えている女性たちを好き勝手できる恒例舞踏会というとんでもない劇的なクライマックスは聖書以来の定石、「祭りの夜を隠れ蓑にした自由への逃走」。
その定型の心地よさに浸りつつ、でも一切カタルシスがないところが、まさに私の思うところのフランス映画。
いいひとたちが傷をえぐられて終わるの、つらすぎる。
でも、イタコ要素含めいかにもハリウッドのレビュワー好み。
放題いかちいね。
トレーラー。