英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

映画 Good Boys を見た。MeToo時代の『グッド・ボーイズ』

妙な間が多く、1人で行っていたら途中で出るような出来だったが、結局は最後まで見てよかったと思う。
モバイルのある時代に、『スタンド・バイ・ミー』みたいな意識的な別れは大げさだけどね。

『ドラえもん』の各種ハラスメント、性暴力がいかにひどいかを、今になってそこに光が当てられたように気づかされている。
子どものころ、のび太たちがしずかちゃんの入浴中に押し入ることを何とも思わなかった、それこそ「いたずら」視していた自分が恐ろしい。

で、初キスを成功させるべく奮闘するといういかにもなComing-of-age storyのプロットを、今はどう「正しく」見せるのかに興味があった。

マックス君は、お姉さんたちの教育のもと、きっちり相手の「同意」を得ていましたよ。
リスペクトしろ、とかフェミニズムとかいう言葉も生のまま飛び交っていました。

ここからですよね。

でも、ペドファイルのステロタイプを出して茶化しているのには、ちょっと驚いたかも。
なんというか、少なくともこの街では子どもの性的虐待はすごく深刻な問題なので、ああ、こういうギャグは"funny"で通るのか、と。

そういえば、ときどき考えていた、日本人に好きな映画を尋ねると異常な確率で『スタンド・バイ・ミー』と答える問題について(アメリカ人に何でなん?と聞かれた)。
最近思いついたのだけど、単純にある年齢層の日本人で見た人の母数が大きかっただけではないだろうか。
好きな小説を聞かれて(教科書にのってた)漱石の「こころ」と答える人が多い、というのと同じ。
テレビ、学校以外に洋画にふれる機会って、ネットなき田舎の子どもの頃はなかったですから。

テレビで洋画劇場が放映されていた頃までの世代の人は、圧倒的に「テレビでやってた子どもも見ていい映画」を答えるのでは。
親に見ていいと言われる作品の中では、『グーニーズ』とか『スターウォーズ』ばかりが何度も放映されていたような。
『スタンド・バイ・ミー』、私は中学校で先生が持ってきてくれたビデオで見たのが最初。

原作も本当にいいよね~。つらくて。

トレーラー。