サンダンス米国ドラマ部門観客賞受賞作。
地面に近い目線でニューヨーク・ニューヨークを満喫できてよい。
ブリタニーが心身にたまった毒素をそぎ落すにつれ、体つきも顔つきも変わっていくジリアン・ベルに拍手。
メイクさんのわざだよなー、と思わないでもなかったけど。
彼女がヘルスメーターに載ってFxxk、と嘆いたときの体重が私の過去最高体重と同じで、超親近感。
ランニング友達のさりげない存在感も良かったです。
それにしても、NYCマラソンコースを見ると、マンハッタンって狭いんだなあ、とつくづく。
私もニューヨークに行くとアッパーからバッテリーパークまで歩いちゃうけど、26マイルだとブルックリンはもちろん、クイーンズまで回れちゃうのね。
だからやっぱり、マラソン大会ほど町おこしに有効なイベントはないと思う。
町のええとこを足で見て回れるだけでなく、本作でも描かれているように、ボランティアや応援で関わっている市民と交流できる。
旅が思い出に残るか否かって、人に会えるかどうかにかかっているから。
ランナーファーストでない要らんものは排除して、最低限のインフラだけ用意するなら、費用対効果は無限大なのではないか。
私も那覇マラソンを走ったことがあるが、美しい島をほぼ1周できただけでなく、要所要所で琉球音楽の演奏があり、沿道に住む人たちからシークワサー(効く!)、黒砂糖(効く!)、ソーキそばをふるまわれ、最後には琉球ガラスのメダルを首にかけてもらい、琉球和紙の賞状をもらい、本当に楽しかった。もちろん沖縄は大好きだ。海に走り込んでいくようなルートを思い出したら涙でてきた。
走らなくてももちろん楽しい。
LAマラソンも、10年くらい前から、それまでの往復コースから、よりLAを概観できるドジャースタジアムからビーチへのコースに変わった。
毎年日曜だが、礼拝の前に車いすレース(超高速)と先頭集団くらいまでは応援できる。
You can make it! と声をかけると、何も配ってあげなくても Thank you for being here. と言ってもらえて感激したり。
ブリタニーだけでなく、決意して日々挑戦を続けるみんなに、You're already awesome!
トレーラー。