エルニーニョのせいで、既に28度超の週末。
既にやや旧聞に属することだが、O元博士の言い訳が出版された件、出版元の罪は大きいと思う。
だって編集者だって「彼女の言うことはまとも」と思ってないでしょ?
そもそも、テラトーマ画像の真偽やマウスの系統がどうとか言う以前に、疑惑の論文とD論のテキストの雑なコピペの事実だけで、少なくとも本件に関して彼女の言うことは耳を傾けるに値しない、と切り捨てていいと思うんだけど。
(コピペについては、私は差分解析ソフトが吐き出した比較画面を見て「ワー真っ赤〜」と思っただけだが、須田記者のルポ↓によると、原文のタイポまでそのまま転載されているという。引用したテキストを読んでさえいないんじゃないの?と言うレベル)
虚言って、耳に入れるだけでめちゃくちゃ毒されるんだよ。
以前、礼拝を休むことに対して、強烈なウソをつくアミーゴがいた。
「誰それが病気ケガ」を一巡した後は、「ドアが盗まれたから家にいないといけない」、「間違って結婚したことになってたから取り消さないといけない」とか。。。
そういうごたくを聞かされてると、本当に悪い霊が自分に乗り移ってくる感じがした。
礼拝は喜んであずかるものだから(私なんか礼拝の日は「デート?」と聞かれるくらいウキウキしている。実際、神様とのデートなんだけど)、来たくない人は来ないほうがいいし、兄弟姉妹が気にかけてくれたら「欠席します」と言うだけでいいんだよ。
礼拝に限らず、なんかゴチャゴチャ言い訳する人に会うと、ルカ14章を思い出して怒りがわいてくる。
罪悪感を感じてさらにウソを並べてしまうんだろうけど、自分が決断できないときも、せめて余計なことは言わないこと!
イエスは言われた。「ある人が盛大な宴会を催そうとして、大勢の人を招き、宴会の時刻になったので、僕を送り、招いておいた人々に、『もう用意ができましたから、おいでください』と言わせた。
すると皆、次々に断った。最初の人は、『畑を買ったので、見に行かねばなりません。どうか、失礼させてください』と言った。ほかの人は、『牛を二頭ずつ五組買ったので、それを調べに行くところです。どうか、失礼させてください』と言った。また別の人は、『妻を迎えたばかりなので、行くことができません』と言った。
僕は帰って、このことを主人に報告した。すると、家の主人は怒って、僕に言った。『急いで町の広場や路地へ出て行き、貧しい人、体の不自由な人、目の見えない人、足の不自由な人をここに連れて来なさい。』やがて、僕が、『御主人様、仰せのとおりにいたしましたが、まだ席があります』と言うと、主人は言った。『通りや小道に出て行き、無理にでも人々を連れて来て、この家をいっぱいにしてくれ。言っておくが、あの招かれた人たちの中で、わたしの食事を味わう者は一人もいない。』」
(ルカ14章から)
S細胞事件に関しては、ただもう悲しい。
不幸が重なりに重なって(発端は彼女をパスさせてしまった早大だと思う)、たくさんの良きものが失われてしまった。
O元博士も尊敬していたという笹井博士が「研究内容をよく理解し、科学界のために真摯に考えてくれている」と信頼した須田記者のルポ。
科学を愛する記者の悲痛に共感し、また検証や魅力的な博士たちに関する記載もすこぶる面白く、4回も読んでしまった。
打ち砕かれた科学への愛 須田桃子「捏造の科学者 STAP細胞事件」