自分の英語力の基礎は高校1年生のときにできたものだと思っている。
入学前から「覚えとけ」と配られた単語集のくだらなさ。
で、入学直後のレベルチェックであっさり最悪の点数をとる。
「オーストラリアの女子学生が見た日本」という、つまらない副読本が配られたが、
この1行目からして全く理解できなかった。
そのあたりで、何がきっかけだったのか分からないが、
突然に「英文法」の教科書を自分で勉強し始めたのだ。
習っているところよりもどんどん先のチャプターをじっくり読む。
他の科目は適当にこなしていたが(ああ、もったいない)、
「クラスの最高得点」などと発表されたりして「英語(の試験)はできる人」に見られるようになる。
すると、さらにがんばらざるを得なくなる。
英語だけは、「できないと悔しい」と思うようになった。
高校時代は何人もの英語の先生にお世話になったが、
あまり印象に残る人はいない。
AETも何人か入れ替わったが、「日本くんだりまで来て、面白くなかろうな」と気の毒だった。
授業もちゃんと聞いてなかった(ああ、もったいない)。
リーディングなんて生徒が順番に訳していく、
リスニングはビデオを見る、そんなのばっかり。
ただこちらが作文をもっていったり熱意を見せれば必ず答えてくれた。
「添削したぞ〜 取りに来い〜」と校内放送が入ったこともあったっけ。
今の英語教師って、10年前よりもきついんじゃないかな。
自分より英語のできる生徒が増えたりして。
当時は「あの先生、英検1級もってるらしい」というのがわざわざ噂になるほど、
「試験の英語は分かるけど、実はろくに喋れない」教師が多かったように思う。
学校以外では、杉田敏先生の「やさしいビジネス英語」。
当時、どこがやさしいのか、という苦情の絶えない講座だった。
が、「基礎英語」「英会話」とはまた違う無駄のない構成は、すばらしいコスパの高さだった。
それこそスキットをまるまる覚えてしまえば、かなり使えると思う。
社会人になってから、杉田敏先生と名刺交換できたときは嬉しかったなあ。
「いつも拝聴しています」というと、「そうですか」とほほ笑まれた。
その後、ラジオから消えたりしていたけど結局戻ってきているのを見ると、
彼以外の逸材はなかなかいないんだろうな。
今はオンラインで聞けちゃう。感激。
http://www.nhk.or.jp/gogaku/english/business2/index.html
また、受験勉強を通して学んだことも多い。
この頃から英語教材マニアなので、教材だけはお金を出してもらえるのをいいことに、
Z会の英語を買ってもらって、毎月2回添削テストを提出し、
進研ゼミも英数のうち、英語だけは出していた。
「速読英単語」も購入。
予備校や塾とは縁がなかったが(てゆーか、田舎すぎて無かった)、
受験のために英作文をみてもらわなければと思い、
自宅で英語をおしえている先生に師事。
はじめは「思ったよりヒドイ」と言われたが、入試直前には「完成したね」と言われて嬉しかった。
とても面倒見の良い先生だったので信頼を集めたのだろう、
今はとても大きな塾に成長しているようだ。
リーディングに関して。
高校3年間で、学校の副読本以外に読了したのはクリスティのミステリー1冊(しかもタイトル忘れたし)だけ。
翻訳学校の資料請求で「若草物語」のペーパーバックをもらえたのは嬉しくて、
センター試験後、ずっと読んでいた。
さて、大学入学後は早速、会話につまずく。。。