人に手助けを申し出るにあたり、「何かできることがあったら言ってね」というのは行動につながりにくくて意味ないなぁと常々思っていて [注1]、なるべく「いついつに車を出そうか」とか、「どこそこに買い物に行くけどおつかいある?」とか、具体的に提案するようにしている。
先日近隣で山火事が起きて、この言い方いいな〜、頼りやすいな〜と思った申し出があったのでメモしておきたい。
私の住むエリアも警戒区域として報道されたこともあって、翌日までに「とりあえずうちに来たら?」という連絡を5人からもらった。思いつく知人はみんな避難する側だったので、そこまで親しくない人が思い出して声をかけてくれたのがほんとうにありがたかった。
中でも、美容師さんが連絡をくれたのは驚いた。
年に数回はお願いしていて顔見知りとはいえ、美容室の外での交流は一切ない。あくまで一般客のひとりでしかない。
それなのにまず電話で「空気が悪いだろう、うちに滞在したら?1か月でも2か月でも」とまで言ってきてくれた。幸い、その必要はなかったのでお礼を言って切ったのだが、その後しばらくして、自宅の住所をテキストしてくれたのは仰天した。「私にはそっちの状況はわからないから、自分の判断でヤバいと思ったらいつでも来て。405を下るだけでいいから」とあった。
How actionable!
それから、副業でケータリングをするほど料理上手の知人が、狭いけど食べるもんだけはたくさんあるからいつでも頼ってね、You are more than welcomeと言ってきてくれて、煙を言い訳に数日間厄介になろうか...というセコい考えが頭をよぎった。
ところで余計な話を付け加えると、出火から4日後に「うちに来てもらったらいいんだけど、エクストラのブランケットが全然ないんだよね...」と言ってきた奴(ごめん)もいて、おまえ(ごめん)それなんで黙っとかないん?って思った。
[注1]
もちろん、状況や相手との関係性による。山本文緒氏が闘病記『無人島のふたり』に、唯川恵氏がお見舞いにきて「何でもするからね、いつでも連絡してね」と言ってくれた、と書いていたが、これは"She means it"が伝わるので機能している。
