いかにも「小説の映画化」な映画(いろいろ起こりすぎ)。
学校が舞台のジュブナイルだろうと思って気軽に行ったら、暴力満載の非常にシリアスな筋書きでビックリした。
原作はこれから読むけど、「名前」に重きを置いているのが聖書的で好き。
本作の公開前日に亡くなったAudrey Wellsの脚本はよかった。
先述のようにこれでもか、これでもかと大事件が尺をとるなか、各人の主張と、家族同士、恋人同士、友人同士の会話がきっちりバランスよく盛り込まれていた。
めちゃくちゃ登場人物多いのに「誰コレ」が1人もいなかった。
やや天然の彼、クリスがプロム帰りにスターを送るところ、家族に会う前のMac N' Cheeseチェックなんか最高だ。
今朝ドーナツ屋で、レジに並んだ警官の腰の拳銃を見るともなく見ていた。
ほどなくしてこちらを振り向いた彼と目が合った。
(11/4/2018 追記)
読みかけで放置していた2005年刊の↓この本を手に取ったら、周防監督が"Shall We Dance?"のプレミアの日にマンハッタンでAudrey Wellsと食事をした記述が出てきた。そう、『Shall We ダンス?』のリメイクを書いたのが彼女だったのだ。
監督も彼の通訳も彼女にとても好感をもっていて、その謙虚で真面目、控え目な人柄は脚本家同士の対談内容からも、素敵な横顔のスナップからも伝わって来た。ついでにその上演がはねた後のパーティでは、記念撮影が済んだらフーッといなくなった、っていうのも共感笑。
いいひとって早くに亡くなるよね...合掌。
原作はNY Timesベストセラーリストに1年間とどまり続けた人気のYA小説。
邦訳。
トレーラー。