ラジオでDomee Shi監督のインタビューを聞いて興味を持った短編『バオ』のためだけに足を運ぶ。
In Pixar's First Female-Directed Short, A Dumpling Child Fills An Empty Nest
EATERにはオカンの特製レシピも。
How ‘Bao’ Director Domee Shi Created Pixar’s Dumpling Baby Story
意外にもピクサー短編初の女性監督、弱冠28歳の彼女が、自身の超箱入り娘時代の回想をもとに、空の巣症候群のオカンと肉まんのふれあいを描く。
実際に監督のご母堂がピクサーのチームに2回も肉まんを作って見せた(cultural consultant としてクレジットもされている)と聞いたら、もう見るしかないじゃないですか。
肉まんモチモチだったし!
感動するには短すぎたし、もっとお料理シーンを見ていたかったけれど、作り手が楽しんでいるのがしっかり伝わるチャーミングな逸品でした。
隣に座ってたラティーナのお母さん、so sad...と繰り返してた。
麻婆豆腐や野菜炒めもすごーくおいしそうだった。
ピクサーは食べ物撮る時ノリノリだよね。魂の込めがいがあるディテールなんだろうし、食べるの好きな人も多いんだろうな。
『アナ雪』スピンオフもそうだったし、『インクレディブル』にも中華テイクアウトやワッフル、パンケーキ、ジュースなど熱いミールがたっぷり出てきました。
<2019年2月追記>
アカデミー短編アニメ賞ノミネートを機にしたDomee Shi監督のインタビューを聞いた。
彼女も例にもれずジブリファンとのことだが、特に『バオ』を作るにあたって、『ホーホケキョ となりの山田くん』の影響を受けたという。
お勝手がこまごま活写されているのを見て、あんなふうに描きたい、と思ったそう。
おまけ:本編の『インクレディブル・ファミリー』について。
散漫で退屈だった。アニメなのに長台詞の説明も多くて途中ちょっと寝た。
少なくとも、これから前作も見よう!とは思わなかった。
物語よりも、「こういう絵を見たくね?」と技術面でやりたかった小ネタから入って作ったように見えた。
ジョン・ラセターを欠くことになったのがわりと影響してたりするのかな。
(とはいえ、まわりの評判は良いです)
話としては、洗脳と闘うのが今っぽ。フロゾンの活躍がカッコよかった。
ピクサーさん相手にアレだけど、絵に驚嘆したところをメモしておく。
- 船上シーン。まるで本当に屋外で撮影したよう。あの光といい風といい。
- お父さんのシャツの縫い目。
- ベッドの掛布が実に気持ちよさそう。
- 水しぶきがもう実物の水でしかない。
- ヴァイオレットがレストランで水を吹いた後の鼻まるけの表情と動作がリアル過ぎる。(ちなみに私が見た回で一番、というか唯一観客が大笑いしたシーンである)
インクレディブルの続編がそれほど待ち望まれていたとは知らなんだ。
キャスト、スタッフ一同Thank you for your patienceだって。
関連記事:ジェニファー・リー「アナと雪の女王」監督に聞く その1
西海岸のアニメ業界で活躍したい!と思ったら、まずこの本。