英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

中村うさぎ、佐藤優の対談本2冊を読んで

レイバーデイの週末、昨年読んだこの本を読み返していた。私にとっては佐藤優作品への門を開いた著書。

聖書のことに関しては「欧米人が外で肉を焼くのが好きな理由」しか記憶になかったのだが(すごーく納得したので)、最近遅ればせながら1Q84を読んで、「聖書を連想させるシークエンスが多いな」と思ったのと(佐藤氏も同様のことを言っている)、その結末についてうさぎさんがかなりブーブー言ってたな、と思い出して。
結果、1回目に読んだときよりも発見多かった。私の聖書の知識自体は1年分しか増えていないのだけど、1Q84ネタにもついていけたしね。
記述があったのを忘れてたけど、「フラニーとゾーイー」の評論もかなり興味深かった。
こちらも再読しなくては... サリンジャー作品は電子化されてないので1セントの古本を買わねば。

ついでにKindleストアをブラウジングしていたら、同コンビの別の対談本を見つけ、すぐ買いすぐ読んだ。

先の本を読んだ後だと雑誌掲載記事で章が短いせいか、物足りない。
ひとつなるほど、と思ったのはSTAP細胞事件について、「オボさんのご両親は、最初から知っていたんじゃないか」という佐藤氏の推測。
佐藤氏に言わせると、「ご両親は、危機管理の天才ですよ。(中略)オボちゃんがSTAP細胞を発見したというときから、いっさい表に出てこないでしょ? 要するに、最初から疑惑報道のときの対応なんですよ」「ピンときたんじゃないでしょうか、娘がまた...って。だから、ご両親は一言もコメントを発しなかったんではないでしょうか」。

これかなり面白い。そりゃ親御さんだってバカじゃないものね。

のりP事件評、三浦綾子作品評も笑った。

あとは、「聖書を語る」の続編だという、こちらの電子化はよ。→追記、めでたくKindle化されました。