英語あそびなら天使の街

在L.A.言語オタ記。神さまのことば、天から目線の映画鑑賞日記。

映画 Boyhood を見た。『6才のボクが、大人になるまで。』

オスカーナイトは、いつもどうも天気が悪いのである。
それも昨年までは夕方までには止んだように記憶しているが、今年はずっと雨。雷まで鳴っていた。
20年近く前、3月末にアメリカ横断旅行中、ニューオリンズのモーテルで中継を見た覚えがあるので、いつからか時期が早まったことになる。普段滅多に雨など降らないこの町の、短い雨期めがけてわざわざ開催するのはなぜなのか…

で、昨日はハリウッドを避けて帰宅し、インスタントビデオで買ったものの、長くてなかなか腰が上がらず放置していた"Boyhood"をながら見した。ながら見するのにちょうどよい作品だ。

私の好きなのは、ダイアログが生き生きしている映画。
しみじみ良い映画だった。何も起こらなくて。
(たとえば、「運転中はテキストすんな」と注意されるシーンの後に、ながらテキストするシーンになったら、なんか起こるんでは、と思うものだ。何も起こらない。まさに99%の日常)

オバマキャンペーンのボランティアと、ばーさんから聖書をもらう場面は笑ってしまった。
「ほら、名前が入っているの。ジーザスの言葉は赤字になってるのよ」なんて。メイソン親子の表情がなんともいえない。
私も「ジーザスの言葉が赤字」の聖書もってるけどね。NIVの聖書は小見出しもついていて便利なのだ。

でも毎日は奇跡でいっぱいで、最後のシーンなんて砂漠住まいとしては、もうむちゃくちゃ共感した。

長く楽しめる作品になりそう。
12年間の撮影中、誰も欠けなくてよかったね。

これがNIV Red Letter Editionだ!「ジーザスの言葉が赤文字になっていて便利!」