日本でも、というよりむしろアメリカより日本にファンの多い『大草原の小さな家』。
昨年までにTVドラマのローラ役、メリー役、ネリー役だった3人の女優さんたちのメモワールが出そろい、そのうちメリーとネリーについては、Borders開催の朗読会にも出かけて、著書にサインをもらった :)
特に「ビッチ人生を歩んで来た」と笑い飛ばすネリーは、朗らかでステキな人だった。
(壇上でコーラをガンガン飲んでたけど...)
日本でずっと見ていたと伝えると、「私どんな声だった?違和感なかった?フランスの吹き替えだけは聞いたことがあるんだけど」。
マネジメントをしているという穏やかなお連れ合いが著書の販売をしたり、写真撮影をしてあげたりかいがいしく働いていたのがまた...
NHKで夕方の再放送なんて、今はさすがにないだろうなあ。
もう映像が「昔」だもんなー
そろそろ知らない世代が増えてくるのでしょう。
同タイトルの本に導かれる人も減るのは残念なこと。
このシリーズは何度読んでも飽きない。
大人になってから改めて感激したのは、ローラが少女から自立したアメリカンに成長する姿を描いた『大草原の小さな町』。
シリーズの中では唯一、街暮らし(といっても草原の真ん中の)の楽しみが活写されているのも興味深い。
少女時代に比べ、彼女の自分語りが増えるのも特徴で、中でも、アメリカ、自由、神について、彼女なりの真理を言葉にした独立記念日の箇所には、クリスチャンになったいま深く共感を覚えるものである。
Then Pa began to sing. All at once everyone was singing:
”My country, ’tis of thee,
Sweet land of liberty,
Of thee I sing….
”Long may our land be bright
With Freedom’s holy light,
Protect us by Thy might,
Great God, our King!”The crowd was scattering away then, but Laura stood stock still. Suddenly she had a completely new thought. The Declaration and the song came together in her mind, and she thought: God is America’s king.
She thought Americans won’t obey any king on earth. Americans are free. That means they have to obey their own consciences. No king bosses Pa; be has to boss himself. Why (she thought), when I am a little older, Pa and Ma will stop telling me what to do, and there isn’t anyone else who has a right to give me orders. I will have to make myself be good.
Her whole mind seemed to be lighted up by that thought. This is what it means to be free. It means, you have to be good. “Our father’s God, author of liberty–” The laws of Nature and of Nature’s God endow you with a right to life and liberty. Then you have to keep the laws of God, for God’s law is the only thing that gives you a right to be free.
ローラが手元におき、書き込みを入れていた聖書が残されていること、それを通して彼女がどのように神と対話し、たすけられていたかを伺えるのは、大きな恵みだ。
ローラが生涯通して親しんだ書物に、私もいま巡り会っているのはなんというしあわせ。
ローラの聖句リストを読み解く1冊。